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私立大学/宮城

ミヤギガクインジョシダイガク

「方言」の奥深さを探り、面白さや魅力を伝える先生

学芸学部 日本文学科 志村 文隆 教授
◆先生の取組み内容

岩手県花巻市出身の私にとって、方言は子どもの頃から自然に使ってきた生活の言葉。学生時代にそれが学問の対象となることに驚き、面白いと感じたのが「方言学」に取り組むスタートになりました。現在は、東北、北海道、沖縄の3つの地域で主に自然現象に関する方言語彙、特に風を表す言葉がどのように使われているかを聞き取り調査しています。たとえば、沖縄の沿岸漁業の漁師は、北風を「ニヌファカジ」、西風を「サイヌファカジ」などと言い、「この風が吹くと海が荒れるから港に戻れ」というように、方言が仕事上のシステムの中に入り込んでいます。昔から伝わる方言が大活躍しているのです。最近は方言が話されなくなっていると言われがちですが、一方で新しい方言も生まれ、若い人にも使われている言葉も多いので、研究材料は尽きません。


◆授業・ゼミの雰囲気
『身近にある「言葉」をフィールドワークで調査。変化する言葉を追いかける︕』

方言は、身の回りにある何気ない話し言葉です。いくらでも面白い材料があり、よく観察して集めれば新しいことが発見できるというのが方言学の楽しさですね。教室では文献もしっかりと読み、その後はフィールドワークに向かいます。以前は、ゼミ生たちも沖縄まで出かけていましたが、今は宮城県内で方言調査をしています。卒論のテーマは様々で、郷里の方言オノマトペを徹底的に聞き出して整理した人や、ツイッターの文章表現を研究した人もいます。言葉はどんどん変化しますので、追いかけて観察することを勧めています。
宮城学院女子大学(私立大学/宮城)
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