ホテルや航空券の手配から、お客様の旅行に同行する添乗業務、そして、法人のお客様へのセールス活動など、担当業務は多岐にわたります。中でも私が最もやりがいを感じているのが「添乗業務」。添乗業務は朝は早く、夜は遅くなることが多いですし、常にお客様の前にいるということもあり、お客様を見送るまでは緊張が途切れません。体力的にも精神的にも大変な業務ではありますが、最初のうちは「添乗員さん」だった呼び名が、旅が終わる頃には「大ちゃん」と呼んでいただけるようになるなど、旅行中にお客様との距離がぐんと縮まるところが、なんといっても魅力です。「旅」という貴重な体験をサポートできていることに喜びを感じます。
玉川大学在学中に、バイクを購入して北海道へツーリング旅行に行ったり、アメリカやパラオなどに一人旅に出ました。そんな旅をいくつも経験する中で、徐々に旅行のプロフェッショナルになりたいと思うようになりました。じつは、将来をしっかり見据えた上で観光経営学科への進学を選んだわけではなかったのですが、当然ながら観光や旅行に詳しい教授たちばかりで、先生方から色々な話を伺っているうちに、より「旅行業」というものへの興味も深まり、この業界に進むことを決意しました。自分が味わった旅の喜びや素晴らしさ、かけがえのない体験を、少しでも多くの人に伝えたいという気持ちがベースにあると思います。
オープンキャンパスで様々な大学を訪れましたが、その中でも玉川大学は一番品があり、落ち着いた雰囲気だと、高校生ながらに感じたのを今でもよく覚えています。学生時代は自分にとって未知な分野の講義や珍しい講義を積極的に履修しました。ホテルマネジメントやレストランマネジメントなど、その道のプロの方からお話が伺える講義はとても面白く、旅行や観光業への興味を広げるきっかけになりました。就職後も添乗業務やセールス活動の際に出身大学を訊かれることがよくあるのですが、「玉川大学です」と答えると「良い大学だね」と言われて、お客様との距離が一気に縮まることが多く、大学のありがたみをひしひしと実感しています。
アルプス・トラベル・サービス株式会社 勤務/観光学部 観光学科/2015年卒/埼玉県出身。趣味は「学生時代から今に至るまで、一人旅です」とのこと。大学3年の夏までは「まったくと言っていいほど」就職に無関心だったという。そんな中で「軽い気持ちで」行った北海道へのツーリング旅行が「就活の大きなきっかけになった」と振り返る。後輩へのアドバイスを尋ねると「大学時代はまとまった時間が取れる貴重な期間なので、思い切っていろんなことをやってみるのが良いと思います。その中に今後の人生を左右する大きなヒントが転がっているかもしれません」と答えてくれた。