加工食品からお菓子や飲料など、食品全般を取り扱う企業で酒類を担当。メーカーへ発注して在庫を管理し、大手スーパーなどへ卸すことが主な業務です。意識しているのは“生産者と生活者との繋ぎ目”を担っている、という自覚。日々の暮らしに必要な商品が切れることなく店頭に並ぶように、天候や行事など、世の中の動きや変化をチェックし、先を見越して在庫を確保するようにしています。また、売れ行きの良くない商品があれば、いち早く発見し、行動に移すなど、柔軟な対応も求められます。安定的に在庫を保つための管理責任に緊張感が伴いますが、目には見えないけれど、人々の食卓を豊かにする土台を支えていることにやりがいを感じます。
大学時代、様々なアルバイトを経験。そのどれにも共通していたのが「食」に関わることでした。飲食店での接客をはじめ、デパートのお惣菜売り場など、売上をコントロールしながら工夫を凝らすことで、売上を出せる面白さを感じていました。同時に、将来は食に関わる仕事に就きたいと思うように。食は、会話が生まれたり笑顔が広がったり、“人と人をつなぐツール”だと思うんです。そこで、人の暮らしの軸となる「食」を支えたいと思いました。この会社に決めたのは、季節や時世の変動に合わせて柔軟に変化し、メーカーと共同で商品開発をするなど、“新しいことに挑戦する”という企業姿勢が自分の思いと似ていると感じたからです。
KIT(全員参加の海外研修)で1カ月間、カナダの語学研修プログラムに参加。語学学校に通いながら、カフェでのインターンシップを経験しました。また、ゼミの活動では、東日本大震災の被災地へ足を運び、多くの人に話を聞いたり、現地で発行されているフリーペーパーを題材に、掲載内容が地域でどのように生きているかを研究。情報が読み手にどう伝わっているのかを検証し、読者コメントから読み取れる反応に触れ、“発信する楽しさ”と“伝わることの嬉しさ”を体感しました。こうして大学生活を振り返ると、アクティブに体験しながら学ぶことが多かった、ということ。試行錯誤しながら取り組む姿勢が身につき、現在の仕事でも生きています。
三菱食品株式会社/国際情報学部 国際情報学科 グローバルスタディーズコース/2017年3月卒業