地域の人々が抱える困りごとや社会の課題に目を向け、誰にとっても生きやすい社会の幸福を追求する社会福祉学。その中でもソーシャルワークを専攻する黒木先生のゼミでは、どんな学びがあるのかお話を伺いました。
問題を抱えた個人への具体的な働きかけや、地域・社会への開発的働きかけの観点を学ぶソーシャルワーク。地域に出向いてまず人との接点を作るためにも、私のゼミではフィールドワークを大切にしています。ゼミ生一人ひとりが福祉に関するマイテーマを持ち、ディスカッションを交えながら地域や社会の問題を深掘り。最近では他大学の教育学部生とオープンケアエリアを開催し、教育と福祉の連携についてお互いに学びを深めました。
ゼミを通して社会には色々な人がいて、それぞれの考え方があり、多様性の尊重が大切だと学びました。地域で困っている方を支えるためには、地域資源の利用を含めた利用者支援が大切だと実感しています。将来は、医療と地域とのつながりを大事にしたいと思い、困りごとのある人が気軽に医療機関やその他の機関に行くことができるよう不安を少しでも取り除き、安心して頂けるワーカーとして支援をしていきたいと思っています。
私がソーシャルワークを学んで得られた学びは、目に見える問題や課題だけでなく、目に見えない問題や課題も大事だと気づけたことです。学びを深めていくうちに熊本市は里親委託率に課題があると知り、どう委託率をあげていけばいいのかアイデアを出したり、課題解決案を考え、「地域課題解決のための政策アイデアコンテスト」にエントリーしました。将来は視野をさらに広げて、放課後等デイサービスで働きたいと考えています。