
神社をより身近に感じてもらうことが、今の目標です
文化部教化課に所属し、青少年向けの教化事業を担当しています。意外に思われるかもしれませんが、熱田神宮では、ボーイスカウト・ガールスカウト・太鼓教室・緑陰教室などの青少年向け事業を積極的に実施しています。豊かな自然を生かしたこれらの事業は毎回好評で、定員を上回る応募をいただくほど。こうした活動を通して小さい頃から神社に親しんでいただければと考えています。神社は、一生の中の大切な瞬間に立ち会う機会が多い場所です。安産祈願に始まり、初宮詣、七五三詣、神前結婚式、そして次の世代へ。家族の喜びの瞬間にご奉仕できる素晴らしい仕事であり、末永くお付き合いいただけるように務めることが私の使命だと考えています。
代々神職を務める家に生まれ、子どもの頃から神社が生活の一部となっていました。高校まで野球少年で、自分が神社に奉仕するようになるとは思ってもいませんでしたが、大学選びで将来を考えたときに自分のルーツや育った環境と向き合い、それらを肯定的に捉えていることを自覚しました。そして自然と今の道を志し、皇學館大学へ入学。卒業後は熱田神宮に奉職し、自分が何に誇りを持てるか、神社での奉仕を通して、社会や出会った人の中に何を残すことができるか、それらのことを考えながら日々励んでいます。情熱を傾け続けられる仕事を選ぶコツは、使命感を抱ける道を選ぶことだと思います。私の場合は、それが神職という職業でした。

大学では、伊勢という特別な土地で、聖地の空気を感じながら神道の知識を体系的に学ぶことができました。高い専門性を持つ人々に囲まれる環境を選ぶことは、自分の可能性を広げる大きな力になります。大学には神殿・脇殿を有する祭式教室があり、そこでの実習を通して、神職としての厳格な作法を修得しました。神道学科には神職の家系の学生もいますが、一般の家庭から志を抱いて神道を学ぶ学生も数多く在籍しています。ここで得た仲間は学生時代だけでなく、奉職後も心強い支えとなります。また、皇學館大学は全国の神社に大勢の人材を輩出しており、横のつながりが強いことも特徴です。このネットワークは私の大切な基盤となっています。


熱田神宮/文学部神道学科/平成31年卒/熱田神宮勤務/文学部 神道学科/平成31年3月卒/平成31年に奉職後、まずは祭務部に所属し、神職としての基礎を身に付けた。大学でも基本的な作法は学ぶものの、神社の立地や方角、由緒によって祭祀の細部が異なるため、新たに修得することは多い。現在は、文化部教化課で青少年向け事業の事務局を務める。
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