地域中小企業のマーケティングをテーマに研究しています。マーケティングとは、簡単に表現すると「商品やサービスが売れ続ける仕組みをつくること」です。たとえば、飲食店がお客様に満足してもらうために接客マニュアルはどうするか、看板商品はどのように開発するかということは、実はマーケティングが要となります。そこには経営者の思いや狙いといったコンセプトが詰まっていますので、経営者のマーケティング思考や企業行動などについて調査・研究しています。わたし自身もともと技術者として食品メーカーに勤めていましたが、技術がいいからモノが売れるとは限らないと実感し、マーケティングについて研究するようになりました。近年ではSNSやWebマーケティングといった手法もあり、時代によって変化していくので奥深くておもしろいですよ。
学生の自主性を大切にしている角田ゼミ。最初のチームづくりは先生が担当するものの、プロジェクトの立案、実行するための議論、役割分担、進行管理、プレゼンテーションは学生主導で運営している。最近では商工会議所主催の「道内学生の製品化・事業化アイディア実現支援事業」に参加し、関係業種の取材や調査をして独自のブランディングプランを提案した。角田先生は「ゼミではマーケティングを理解し、実践することも大切ですが、生涯の仲間となる友人との関係性を築く貴重な機会となりますので、楽しみながら挑戦してほしい」と話す。
「やりたいことが見つからない」と思う人もいるでしょう。まずは、やってみたいことを実行する。失敗しても次につながります。おもしろそう、やりたくないことを見出せられれば、卒業後の進路も見つけられます。
専門:マーケティング、消費者行動論
札幌出身。天使女子短期大学(現天使大学)卒業後は、食品メーカーで管理栄養士として勤務。その後、北海学園大学経済学部経営学科に入学し、大学院に進学して博士号を取得。2019年より現職に。共著に『グローバル化の中の地域企業』(文眞堂/2020年)、『経営という自由技法』(創成社/2022年)がある。趣味は車で、30年もののマニュアルのRV車をこよなく愛している。