
言語聴覚士は、病気などの後遺症により言語障害や聴覚障害、摂食・嚥下障害などを抱える人に対して、言語、聴覚、発声・発音などの機能を回復するための訓練や支援を行う医療専門職です。聴覚障害学の授業では「きこえ」について学ぶとともに、聴覚障害のある方を取り巻く社会的課題を捉え、生活や心理への理解を深めます。この学びは臨床にとどまらず、言語聴覚士として社会に働きかける視点や実践力につながります。「きこえ」=聴覚は、音声言語でコミュニケーションをとる際の入口になる部分であり、言語聴覚士を目指す人にとっては必須の専門科目です。現在、日本国内には1万5000人以上の難聴者がいると言われていますが、「きこえ」専門の言語聴覚士は約2000人程度と不足している現状。それだけにニーズは高く、活躍の場はたくさんあります。

聴覚障害学の学びは臨床にとどまらず、言語聴覚士として社会に働きかける視点や実践力にもつながります。
聴覚障害の症状は幅広く、なかには生活上の不自由を抱えながらも聴覚障害がない人と同じように仕事をし、生活を送っている方がたくさんいます。授業では当事者の生活や心理を重視して学び、聴覚障害を取り巻く社会的課題をテーマにディスカッションやプレゼンテーションを行い、課題を「自分ごと」として捉え、自分に何ができるかを考え、提案できるスキルを養います。実習室には防音室やさまざまな聴覚検査の機械などを備え、補聴器の音を体験したり、音環境や話し方による聞こえ方の違いを体感しながら理解を深めていきます。

聴力検査の方法について教員が丁寧に指導。検査で聴力の状態を評価し、難聴の早期発見などに役立てます。
医療専門職のなかでも言語聴覚士は理系科目に特化することなく、言語学や心理学など文系科目の学びが必須です。幅広い分野を学び、「人のために何かがしたい」という強い想いをもっている人に向いている仕事です。

聴覚障害を取り巻く社会的課題をテーマに、ディスカッションをしながら授業を進めていきます。
「聴覚障害学I」は2年次の必修科目で、聴覚障害に関する基礎的な理解と視点を養います。言語聴覚士は聴力検査や補聴器などの機械の調整を行うだけでなく、「きこえ」のプロとしてコミュニケーションを支援する人材です。また、「きこえ」は他人事ではなく、予防法を知らなければ、誰もが聴力を弱め、失ってしまう可能性がある身近な問題です。
※言語聴覚療法学専攻は2027年4月設置予定であり、掲載内容は変更する場合があります。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。



