
「ネット通販で買った商品が、写真と色味が違う」と感じた経験はありませんか。これは、光源の違いなど、さまざまな要素で色の見え方が変わるためです。私は、赤・緑・青といった色を波長ごとに細かく計測するなど、色の情報を詳細に記録し、それをもとに現実に限りなく近い色や質感を再現する技術を研究しています。色の見え方は、光だけでなく心理的な側面など、多様な要因で変わるため、一概に判断できません。私たちは色彩を個人の感覚や感性で捉えがちですが、科学的な視点やAIを活用して色彩を多方向から捉えることで、ネット通販の課題解決といった新たな価値創出につながる可能性があります。AIを活用することで技術的なハードルを越え、文系・理系を問わず幅広い視点から色彩の可能性を探ることができます。ぜひ一緒にチャレンジしましょう!

髪色によってキャラクターの印象はどう変わるのか? 科学的に検証し、キャラクターの造形に活用
土居教授の授業では、視覚・聴覚の仕組みから色彩理論、CGプログラミング、AI体験まで幅広い内容を取り扱い、「手を動かし体験して学ぶこと」を重視しています。色彩を解析したり、プログラムを実際に動かしてCGを作成したりといった実践的な課題に取り組みます。そのなかで土居教授が目指すのは、AIと伴走しながら、社会のニーズをくみ取り、新しいものをつくっていく力を育むこと。個人の感覚や感性だけでなく、AIの活用によって感性と科学の両面からデザインを考え、新しいサービスやビジネスを生み出せる人材を育成します。

「色の見え方は心理的な側面にも左右されるため、人間を理解することも、重要な学びのテーマです」
デザインは、感覚だけに頼る部分が多いと思われてきました。しかし、AIをはじめとするデジタル技術は、これまでになかったデザインの可能性を切り拓いていくはずです。そのワクワクを、ぜひ一緒に追究しましょう。

「AIを活用し、新たな価値を生み出す情報デザインを一緒に学びましょう」
博士(工学)奈良先端科学技術大学院大学
土居教授は、色の詳細な情報処理技術を用いて、肌の色素分析にも取り組んでいます。化粧品会社との共同研究では、この分析をもとに、化粧品使用後の肌色をシミュレーションするシステムの開発にも携わりました。土居教授の研究は、eコマースから医療、美容、文化財のデジタルアーカイブ、VRまで、多様な分野への応用が期待されています。
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