
「商学実習」の授業では、函館を中心とした道南地域の課題をチームで解決することを目指しています。教科書に書いてある知識をただ覚えるのではなく、地域の文化や歴史、産業といった「生きた教材」に触れ、何が本当の課題なのかを自分たちの視点で見つけ出すのが大きな特徴です。専門的な商学の知識を身につけることはもちろん、物事の本質を探る力や、自分自身の「感度」を磨くことを大切にしています。チームで1年かけて取り組むため、時には意見がぶつかり合うこともありますが、それも含めて社会で生きる力になります。仲間と一丸となって「正解のない問い」に全力で挑戦する。本授業では、主体性を引き出し、実社会に直結した学びの場を提供しています。これこそが将来のキャリアを切り拓く力になるはずです。

チームで意見を出し合い、試行錯誤を重ねることで、知識を実践へとつなげていきます
本授業で大切にしているのは、現場に足を運ぶフィールドワークです。大学の中にいるだけでは見えない景色が、地域にはたくさんあります。たとえば、地域の会館を借りて合宿を行い、地元の商店街で食材を買い出して一緒にご飯を作ることもあります。こうした経験がチームの絆を深めます。時には防災用の段ボールベッドで寝るような体験もしますが、それすらも楽しみながら学ぶ感度を養ってほしいと考えています。地域そのものを教材として捉え、五感を使って現場の空気を感じ取る。これが、この授業のモットーです。

6月に乙部町へフィールドワークに行った時の一枚。実際に目で見て、体験することで大きな発見があります
本授業では学生が「やりたい」ことを最優先にしています。先生は指導者というよりも、伴走者として、学生をサポートすることを大切にしています。授業での取り組みは多岐にわたり、SNSを活用した飲食店情報の提供や、インバウンド向けのガイドマップ制作などに取り組んできました。最近では、道南地域の洋上風力発電といった壮大なテーマにも挑んでいます。地域の人たちと丁寧に向き合い、調整を重ねる過程は決して楽ではありません。しかし、自分たちの活動が地域にどう貢献できるかを真剣に考える経験は、確かな成長につながります。

乙部町の食材を多くの方に知っていただくためのイベントにも出展しました!
探究や課題研究が好きな方はもちろん、チームで何かに取り組むことが得意な方は授業を楽しめると思います。まだやりたいことが明確ではない方も全力で取り組む中で、授業の面白さや自身の成長を実感できるはずです。

課題解決に向けた専門知識の修得に加え、物事の本質を探る力や様々な視点から物事を捉える力を身につけます
【講師情報】
専任講師、地域連携センター長
【授業情報】
本授業は、1・2年次の必修科目です。1クラス10名程度の少人数編成で、函館市をはじめとした道南地域の課題解決や活性化をテーマに1年間取り組みます。
PBL(問題・課題解決型学習)の手法を採用し、地域そのものを教材とした実地でのフィールドワークを重視しています。地域の問題・課題を掘り下げ、その原因や解決策を様々なアプローチから明らかにしていきます。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。


