
メディア芸術学科 イラストレーション分野で指導を行う西岡 悠妃先生は、イラストレーションなどの表現を多角的な視点で捉え直す教育を行っています。特に、デッサン経験が少ない学生が多い現代において、西岡先生が重視するのは「立体の構造を理解すること」。1年次の授業では、自身が描いた2次元のキャラクターを三面図に起こし、紙粘土で立体化するプロセスを導入。普段描くことの少ない耳の後ろや足元、骨格のつながりまで意識させることで、立体と空間の把握能力を高めています。この学びは単なる造形スキルの習得にとどまらず、イラストレーションの説得力を飛躍的に向上させ、将来クリエイターとして活躍するための強固な基盤となっています。

平面イラストをもとに立体を構成することで、「説得力のある表現」を磨きます
1年次の「空間構成」では、全15回をかけて自身のデジタルイラストを紙粘土で立体化します。最初の4回は、正面・横・後ろの「三面図」を徹底的に作成 。骨格の仕組みや、デフォルメしても不自然にならない可動域を論理的に整理します。完成した立体作品は、コンセプトに合わせた写真撮影まで実施。自分の作品を客観的に捉え、どう社会に提示するかというプロの視点までを一貫して指導しています。

学生の作品は部品の細部までこだわり抜かれ、商品化レベルに達する作品もあります
3年次の「造形表現」は、卒業制作や就職活動に向けたステップアップの場です。学生は全15回の制作計画を自ら立案し、自己管理しながら制作を進めます。指導では、企業ニーズに応えられるよう「表現の幅広さ」を重視したポートフォリオ作成を個別サポート。例えば、ゲーム会社のコンセプトアート職を目指す学生には、背景画を量産し講評を繰り返すことで、内定へと導きました。個々の目標に寄り添い、粘り強く作り続ける「プロの忍耐力」を養っています。

1人ひとりの感性に寄り添い、個別のキャリアパスに合わせた作品づくりを丁寧にサポート
技術は入学してから磨けば大丈夫!「作ることが好き」「絵を描くことに興味がある」という素直な好奇心を持つ人を待っています。自分の「好き」を、プロの技術として仕事に繋げる術を、西岡先生が直接伝授します。
【教員紹介】
西岡 悠妃先生
宝塚大学 東京メディア芸術学部メディア芸術学科 イラストレーション分野 准教授。東京藝術大学大学院日本画研究領域修了。日本美術院特待。第106回院展の日本美術院賞(大観賞)をはじめ受賞多数。大手百貨店での個展や、書籍の表紙イラストなど、アーティスト・イラストレーターとしても幅広く活動中。
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