「人事の仕事」は、給与計算や社会保険事務など地道な作業から、採用や研修までとても幅の広い仕事です。当然のことながら、細かいミスも許されない仕事なので、日々緊張感をもって働いています。また、人事は「経営者と社員、社員同士の間に立ち、会社という場の中でのコミュニケーションを円滑に進める」ための仕事とも言えます。事業を継続・発展させ、新しい価値を生み出すことも、すべては「人」から始まるもの。「経営者の意思」を制度や規範という形で社員に伝え、そこに「社員の期待」をかけ合わせることで、「働きやすい環境」を作っていくことに大きなやりがいを感じています。
高校卒業後の進路には専門学校進学を考えていましたが、和光大学のオープンキャンパスで「ビジネスコミュニケーション」の模擬授業を受け、担当の先生に憧れをいだいたことをきっかけに、経営メディア学科(現 経営学科)への進学を決めました。大学卒業後は、まず小売業界に就職しました。お客様とコミュニケーションをとりながら、商品を提案することに喜びを感じていましたが、業務として新入社員研修に携わったりするうちに、人事領域の仕事に関心を持つようになりました。その後、人材業界で営業などの仕事に携わった後、人事サービスを専門に扱う現在の会社に転職して、現在に至ります。
経営学だけでなく、経済学や簿記など幅広く色んな分野を学べたことで、自分の世界が大きく広がったと思います。2年生からは、オープンキャンパスで出会った先生の「ビジネスコミュニケーション」ゼミに所属。他の学年のゼミ生も一緒に新しいビジネスを考え、実際に実践しました。とても大変でしたが、本当に楽しかったし、このエピソードは就職活動でも好感触でした。他にも、商工会議所の勉強会で地域の経営者の方々とお話できたこと、自動車販売店でのインターンシップなど現場でビジネスについて学ぶ機会がたくさんあったことも、とても刺激的でした。友人にも恵まれ、充実した4年間を過ごすことができたと思います。
大手総合不動産グループ 人事サービス専門会社/経済経営学部経営メディア学科(現在は経営学科)/2011年卒/ワークショップデザイナーやアンガーマネジメントの資格も持つ。仕事上の必要もあったが「自分の能力を見えるようにしたかった」。和光大学は学生も先生も面白い人が多く、誰にでも居場所が必ずある校風だという。「同じ教育を受けて競争するのではなく、その人に合った教育の形が模索されるので、この環境が自分のキャパシティを広げることにもつながったと感じます。自分から発信すればもっと楽しく過ごせるし、それが受け入れられる場所だと思います」。