音楽関係のライブやイベントなどで、「アーティストの出したい音をより正確に出す」ことが仕事です。事前にアーティストから資料をもらったり、打ちあわせをしたりして、本番で「出したい音」を作りだします。終了後、「演奏しやすかった」「ライブを楽しめた」といったアーティストからの言葉や、「音がよかった」といったSNSなどの投稿を見ると、がんばってよかったと思います。また、最初はチーフのもとで仕事をしていたのが、自分と後輩だけで現場を担当したり、ライブハウスで音響を実際に調整するオペレーターの立場になったりと任されることが増えていき、自分の成長を実感できるのも大きな励みになっています。
高校で将来の進路を考えたとき、頭に浮かんだのは「好きなことを仕事にしたい!」でした。邦楽ロックをライブで聴くのが大好きだったので、そこから音楽やライブについて学べる専門学校を探し、ライブや音響の仕事を目指すことにしました。希望を実現できた今の目標は、任されている仕事で継続的にいい結果を残していって、自分がこれまで楽しんできた夏フェスといったより大きなイベント、ビッグなアーティストのPAを担当できるようになること。そのために、ふだんからいろんなジャンルの音楽を聴き、自分の音を蓄積して、アーティストのイメージする音や求める音を提供できるように努力していきたいと思います。
学内外の多彩なイベントに参加したことは、大きな経験値となり、今の仕事に役立っています。なかでも印象に残っているのは、外部の大きなフェスで、小さなステージの音響と照明を学生に任せてもらえたことと、音楽ライブの開催です。これは、企画、出演バンド、音響や照明、撮影すべて学生によるもので最終的に映像作品に仕上げました。多彩な学科コースがあるこの学校ならではの企画で、ライブ運営の手法やチームワークの大切さなどを学べきました。また、いい音作りのためには、演奏者と様々なコミュニケーションを取り、この人はどういう考えを持ち、何が好きか嫌いかを理解していくと音を作っていきやすくなることも教わりました。
株式会社artical勤務/音響芸術学科PAコース/2020年卒/ラジオをきっかけに音楽好きになり高校時代からライブハウスに通う。いくつかの専門学校を見学し、そのなかから和気あいあいとしたこの学校なら楽しく学べそうと入学を決める。「在学中に多くのライブ体験ができることも魅力でした」。在学中、学内外のライブイベントに積極的に参加している姿を見ていた、先生の紹介で(株)articleに就職。「先生方は業界に精通していて、音楽ライブなどを多く手掛ける会社を勧めてくださいました。自分がやる気になれば応えてくれる学校なので、後輩の皆さんは、一歩踏み出して興味があることにチャレンジしてみてください」。