
東宝入社10年目に1年間の休みをいただき、2001年から文化庁のプログラムでニューヨークへ留学しました。そこで海外演劇の文化的背景から技術的側面まで、制作の仕掛けを解剖的に学ぶことができました。先人たちの多様な取り組みを知り、自ら試行錯誤する中で新たな気づきが生まれます。より多くの演劇人に海外ワークショップを体験してほしいと感じています。また、生の舞台には映像では伝わらない空気感や波動があり、五感で感じる体験が重要です。入口はライブビューイングでも構いません。演劇に関心を持つ人が増え、生の舞台の魅力に触れてほしいと思います。

学生たちと舞台の構成や演出を確認しています
座学では、過去の舞台図面や模型写真、衣装資料を用い、台本の書き方を学ぶほか、YouTubeで海外作品を鑑賞し、同一シーンを比較しながら視点を変えて学ぶ。また、砂川先生自身がワークショップなどで得た経験も共有している。5日間の演習では、初日を座学、残り4日間で音響芸術専門学校に併設されたLiveQを活用し、学生が協力して一つのショーを制作する。演劇、歌、照明、音響など役割を分担し、一つの題材から演劇とミュージカルの二作品を創作。限られた時間の中で構成や演出、終演後の余韻まで考え完成させている。

照明の当て方を指導し、立ち位置を決めています
興味を持つことは波長を感じている証。出会ったものはぜひ体験してほしい。やりたいことは心や声に出すことで引き寄せられると思います。やりたいことが見えない人も、向き合う時間だと捉え多くを体験してください。
慶応義塾大学在学中にSTEPS MUSICAL COMPANYを創立。東宝株式会社演劇部所属。2001年文化庁在外派遣研究生としてニューヨークに留学。ブロードウェイで演出を学ぶ。主な演出に「トムは真夜中の庭で」(ミュージカル版)ほか、演出助手として「魔女の宅急便」、舞台監督として「Guys&Dolls」ほか。その他「レ・ミゼラブル」「サウンド・オブ・ミュージック」など多数。日本演出者協会会員。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。


