建築会社で、住宅や店舗の建築、内装のデザインと図面の作成、また工事が図面通りに進んでいるか設計監理を行なっています。規格化されたプランがないため、設計も全てゼロから生みだすのが、当社の特徴です。お客様の要望とできることの条件との間で、自分の答えを模索する時間は頭が捻り潰されるように感じるほど苦しいものです。でもそれが楽しくもあります。必死に考えて出した答えにお客様が共感していただけたときの反応や、実際に形になった時に感動を与えられたと実感できたときには、「頑張って良かった」といつも感じます。熊デザ時代に「考えること」に関してしっかり教えてもらえたことが、今につながっていると思います。
実家の子ども部屋は4畳半に姉妹2人部屋。中学3年生のころ「ここをどうしたら快適に暮らせるだろうか?」と考え始めたのが、建築業界へ興味を持ったきっかけでした。「熊デザ」に入学した当初は、漠然とインテリアコーディネーターになることが夢でしたが、建築業界に関して様々な分野を学ぶ中で、「建築士」という将来やりたいことを見つけることができました。今勤める「連空間デザイン」への就職を希望したのは、会社で設計された建物がまちづくりの貢献にもなっているということに、魅力を感じたからです。
「熊デザ」への入学を目指したのは、就職率が高いだけでなく就職先も専門業界が多く、デザインを仕事にできるということが魅力的だったからです。「誰にも負けたくない」との思いで、どの教科やイベントも一番になるため精一杯を尽くすようにしていました。特に印象に残っているのは、劇場の展示スペースを借りてインスタレーション(空間芸術)をさせていただいたこと。限られた予算、期限、人数の中でいかに作品を作り上げるか、仲間と一生懸命考えました。限られたものの中からいかにしていいものを作り上げるかという過程は、今携わっている仕事と同じです。将来、仕事に結びつくことをしっかり学べていたのだと、今改めて感じています。
株式会社連空間デザイン研究所 所属/建築・インテリアデザイン科/2019年卒/熊デザで2Dだけでなく3Dの図面作成ソフトの使い方なども学ぶことができたことから、卒業後もすぐに仕事で図面を描くことができたという島田さん。「未熟な学生だったかもしれませんが、見放さず指導していただきとても感謝しています。私生活の相談も受けてくださり、当時とても心が軽くなったのを覚えています」と当時を振り返ります。今後は、お客様から「この人に設計をしてもらいたい」と言ってもらえるような設計士になるのが目標。「先輩方がつくられてきた作品に負けず、自分の作品が会社の色となれるような設計をしていきたいです」。