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福島県認可/専修学校/福島

イマイズミフクショクセンモンガッコウ

【注目記事・和裁】私が目指すべきであるからこそ目指す、ただそれだけ。

郡山萌世高等学校
2022年度入学
今泉女子専門学校に入学して早二カ月、先生から「入学したきっかけを文章にしてほしい」と言われ、正直この話を素直に書いてしまっていいものかどうか考えてしまった、

なぜならば、高尚な目的である、とは言えないようなきっかけであり、誰かに言えば笑われてしまうようなきっかけでもあると自覚しているためである。この話は正直文字通り顔から気が出るほど恥ずかしい限りではあるが、覚悟を決めて書こうと思う。

そもそも私が「和裁技能士」という仕事を知ったのは、中高生の時分だった。ある日漫画を読んでいたとき、作者が自分の浴衣を作る体験授業で紹介されていた。

実は私はミシンが苦手だ。小学生のころ、家庭科の授業のときに先生に「自分の指を縫わないように気を付けて」と言われ、その時は少し怖い程度ではあったものの、ミシンを使う気にはならず、当時の課題を仕上げられなかった。


それから数年後、更にミシンに対して苦手意識が深まった出来事が起こった。

「アナベル死霊館の人形」という映画をご存じだろうか。
私も好きな映画なのだが、問題はその予告映像にある。見たことがある人は多いだろう、予告の中で女性がミシンで指を縫うシーンを。映画本編でもはっきりと映っていて、ミシンへの苦手意識がトラウマへと変わってしまった。

元々手先は器用で、ハンドメイドも好んでやっていたため、いずれはそれを活かせる仕事にと思っていたのだが、ミシンを使えないというのはあまりにも大きかった。半ば諦めかけていたときに、「和裁士」を知った。


ミシンを使わずに、自らの技術で、手で、仕立てる。

これだ、これしかない。そう思うのに時間はかからなかった。

元々友達が少なく、コミュニケーションも苦手なため、会社勤めができるのかという不安もあった私が目指すべきではないかとすら思った。

その後、母と相談した結果、今泉女子専門学校が一番家から通いやすいということでこの学校を目指した。
入学まで紆余曲折あったものの、思うことはただ「入学出来てよかった」ということ、「あの時和裁士という仕事を知って、目指すべき道を見つけられて良かった」ということ。

動機が不純だといわれようと、衰退ジャンルだと言われようと、私が目指すべきであるからこそ目指す、ただそれだけ。
誰かにとやかく言われる筋合いはまるで無いのである。
今泉服飾専門学校(専修学校/福島)
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