私が担当する授業は、歯科衛生士の三大業務のひとつである「歯科予防処置」。歯科の二大疾患「う蝕(虫歯)」「歯周病」を予防するための歯石除去や歯面研磨などを指導しています。
予防をする上では、こうした歯科医院での処置だけでなく、患者さん自身に「いかに普段の生活の中で意識してケアをしていただくか」ということが大切。ですから歯科衛生士には、歯周病やう蝕がどのように進行し、進行するとどうなるのか、予防の大切さや歯磨きの方法などを分かりやすく説明し、納得感を持っていただくことで、患者さんの意識と日々の行動を変える力も求められます。
その第一歩として大切なのは「患者さんを理解すること」。学生たちには、声かけや相手の話を聞く傾聴力を身につけて、患者さんと信頼関係を築ける歯科衛生士になってほしいと思っています。
生徒との信頼関係を大切にする大原先生。先生の指導と学生の理解のズレをなくすため、授業や試験では「なぜそうするのか」「何を評価するのか」といった基準を明確にすることを心がけているそう。
また、新東京では+αの強みを身につけられる選択制のゼミを開講しており、大原先生は「審美・美容ゼミ」を担当。「ミュゼホワイトニング」との提携により、現場のプロの指導のもと審美歯科や接遇を学べるこのゼミでの学びを「普段の授業へのより深い興味や理解と、歯科衛生士の職業イメージを広げることにも繋げてほしい」と先生は言います。
国家資格を活かして長く活躍できる歯科衛生士。近年では、歯科衛生士の活躍のフィールドはますます広がっています。チーム医療の重要な一員として、大きなやりがいのある仕事ですので、ぜひ一緒に目指しましょう!
専門/歯科予防処置論
略歴/先生が歯科衛生士の仕事を知ったのは、高校時代に歯科助手としてアルバイトをしていた歯科医院でのこと。50歳を越えてから復職した大先輩との出会いを通じ、国家資格を活かして長く働ける「歯科衛生士」の仕事に魅力を感じたそう。歯科衛生士専門学校を卒業後、歯科衛生士の資格を活かし、クリニック勤務や歯科機械メーカーの営業などを経験。2011年から新東京歯科衛生士専門学校の講師を務める。