アニメ制作の流れは、実際にやってみないとわからないものが多くあります。例えば、30分の作品では100人近い人が関わり、絵コンテや作画、撮影など本当に幅広い工程がありますから、それらを言葉で説明しても学生たちにはあまりピンときません。ですので私の授業では、まず実践してみる、そこから一つひとつの正しい工程の内容と順番・流れが理解できるように意識していますね。また技術面では、デッサンや人体構造学、透視図学など、さまざまな知識と技術が身につくようにしています。学生の皆さんには私の授業を通して、世界中の多くの人に愛される日本のアニメーションの担い手として、将来、アニメーターはもちろん、作画監督やキャラクターデザイン、演出、ペイント系では色彩設計などのプロになり、活躍してほしいですね。
先生が担当する「アニメ制作」の授業では、実際にアニメ制作をしながら制作工程を理解していきます。具体的には1年の夏休みには一人で10カット程度のアニメ制作を、その後、進級制作でプロのアニメ現場に近い制作工程と環境でオリジナルアニメ制作を経験。また「ペイント」の授業では「最初は基本の色塗りの技術を覚えてもらい、2年生からは色味のセンスを磨いてもらえるよう、色彩の勉強もしっかりしていきます」と先生。技術はもちろん、センスを養うために、授業では色んな工夫をされています。
本校ではアニメーターとして必要な絵を描く力だけでなく、アニメ業界で働く上で活かせる人間力やコミュニケーション力を養う学びがあります。絵を描くのが好き、アニメが好きなみなさんを全力で応援しますよ!
専門:アニメ制作・ペイント
神戸電子専門学校デジタルアニメ学科卒業後、大手アニメ制作会社に入社。制作進行として、多くの作品を手がけた。2020年から、出身校である神戸電子専門学校の教員に。現場での豊富なアニメーション制作経験を踏まえた指導を行なっている。特にアニメ制作の授業は、プロのリアルな制作の流れを全て学べると学生に好評。