社会で活躍していくためには、なぜそのデザインを作ったのか?という、デザインを作る前のコンセプトが必要。その為に、デザインの基礎となる考えや0から1を生み出す発想方法を伝えています。また、デザイン発想だけでなく、世間の動向をキャッチし、新しい価値観を生み出す方法、そして自分の考えを世間に知ってもらうためにそれを人に伝えるためのプレゼンテーションやプロモーションの実践方法も教えています。パターンや縫製の技術など、古からのノウハウも必要ですが、今のファッション業界がどうなっているのかを理解することも大事。学生たちと年齢が近い分、 上から教える立場というよりも、先輩として後輩にアドバイスを伝えるような立場として、今の年齢だからこそできるやり方を考えています。
スーパーデザイナー学科では、3年次から自分のブランドを立ち上げていくので、個々にディスカッションをしていくことが多く、アットホームな雰囲気で授業を行なっている。「一律にものを伝えるのではなく、一人一人、その子の良さを引き上げることを心がけて話をしている」という蓬莱先生。与えられたものの中で作るのではなく、自分の意志で考え、自分のブランドをどう動かしていくのか自立の意識を高めながらブランドを運営する方法を教えているそうです。
デザインはカルチャーも巻き込んで楽しいことができる業界です。自分でやりたいと思ったことが表現できるし、それを仕事にできます。夢を叶えるために、不安があっても自分を高める環境に飛び込んでみて下さい。
専門/デザイン・ブランド運営
大阪文化服装学院スーパーデザイナー学科卒業後、株式会社ワールドでデザイナーとして4年間勤務。その後、大阪文化服装学院の教師として現在に至る。1年間イタリアのファッション学校であるポリモードに留学し、マスターを取得した。「学生時代は視野が狭く、苦しいことも多かったが、社会人や留学を経験したおかげで幅が広がったので、その経験をもとに柔軟に動いていきたい。」と語ってくれた。