どんな企業にも必ずあるのが経理部門。簿記は、その経理の仕事をする上で重要なスキルの一つです。漠然と「お金の計算をする」というイメージはあると思いますが、実はその計算は企業にとって今後の運営方針や経営管理に不可欠なものです。経理には、会社の経費や売上など、日々さまざまなデータが届きます。それらを計算することで会社の資金状況などがわかるのですが、簿記の知識がないと書類上の数字が何を示すものかわからないため正しい計算ができず、データが取れません。企業が次の一手を考えるために必ず自社の資金データが必要になるからこそ、経理職として簿記や計算実務のスキルを身につけるのは大切なことなのです。また、簿記は自分で事業を起こす際にも役立つスキル。将来の幅を広げる意味でも、ぜひ身につけてほしい資格だと思います。
クラスはベトナムや中国などの留学生が多いので、ただ簿記の専門知識を教えるだけでなく、いかに言葉の意味をわかりやすく教えるかを意識しています。特に新しい単元に入る前は専門用語にチェックを入れ、どう伝えれば理解しやすいか入念に準備したうえで授業に臨むようにしています。また、少人数のクラスなので、学生一人ひとりとコミュニケーションを積極的に取れるのも東亜経理の魅力。個人の特性やどう教えれば伸びるのかを見極め、日々学生たちと向き合いながら指導するよう心がけています。
勉強したことは、必ず自分の財産になります。今、無駄に思える学びでも、将来意外なところでつながることがあるはず。特にビジネススキルにつながる簿記などの資格は、高校生からでも挑戦しておくといいですよ。
社会人経験を経て、ビジネススキルの大切さを実感し、東亜経理専門学校神戸駅前校へ入学。PC系スキルや消費税、法人税をはじめとするビジネスに役立つスキルを身につけ、再度一般企業へ入社。その後、恩師からの紹介を受け、2018年4月より、母校の講師として着任。現在は、簿記、計算実務、コンピュータ会計の講師として、自身の実務経験を活かした授業を行っている。