私の原点は実写映画でしたが、アニメには実写と違って全部CGで作れる自由度がありました。頭の中の世界を自由に表現できる仕事は面白いと感じ、CGクリエーターの道に進んだのです。ハリウッドでは最初、スケッチアーティストでした。そんな中で、自分自身でCGやアニメーションを学び、手掛けるまでになりました。私の若い頃にアナログからCGへの歴史的転換期があり、映画業界で若手が一気にチャンスを手にする現象が起きました。AIやVRが爆発前夜の今は、それに匹敵する革命期です。TCAの最新の設備を駆使して、スキルを高めてください。そして良いアイデアを生み出してください。物事のすべてを温かくポジティブに面白がれる視点を持てば、世の中はとても新鮮に見えてきます。ぜひ、心根の優しいクリエーターに育ってください。
ハリウッドアニメで数々の名作を生み出してきたマット鈴木先生は、4年制のVFX・CG・映像マスターコースを監修。貴重な経験談を交えながら添削指導も。「私の授業では、上から目線で皆さんに教えるのではなく、隣りに座って一緒に作業や課題の問題解決をしていけたら最高だと思っています」と、先生。何より大事なのは「好き」という気持ちだと言います。「好きなことを好きなだけ、やりたいようにやれば、きっと人に夢を与えるベストクリエーターになれます」。
クリエーターとは、自分の好きなことを仕事にできる恵まれた人間です。そしてTCAには、好きなことを仕事にしたいと願う若い人たちにベストな環境が整っています。自分を強く信じて創造の道を歩んでください。
ビジュアル・デベロップメント・アーティスト。東京コミュニケーションアート専門学校(TCA)の名誉教育顧問。ハリウッドの大手アニメ会社にCGアーティストとして勤務し、特殊ビジュアル効果部門でエミー賞を受賞。帰国後、東映アニメーションにジョイン。日米で数々の名作を生み出し、世界中に愛される作品を手掛ける。