レコーディングアシスタントエンジニアとして、さまざまな音楽のレコーディングからMIXまでの一連の流れに携わっています。アシスタントの役目は、現場を効率よくスムーズに進めるためのサポート。うまくいったときは、本当に大きな達成感を感じますね。一方でこの仕事の魅力は、一流のプレイヤーたちが音楽を作っている現場に立ち会えること。エンジニアがそれを受けてMIXすることで、音が変化し、混ざっていく。そして、完成するときには、当初のレコーディングとはまったく形が異なるものができ上がるケースも少なくありません。そうした「化学反応」が起こる場面を体感できるのも、この仕事ならではの面白さです。
専門学校に入る前は、音楽大学に在籍していました。けれど在学中、自分は楽器のプロになるのは厳しいと感じ、別の道を探し始めたんです。「何か音楽に関連する道がいいな」と考えていたときに思い浮かんだのが、高校時代に興味を持っていたレコーディングの仕事。とはいえ、レコーディングとはどのような仕事なのかまったくわからなかったので、まずはネットで専門学校を調べて、TVAのオープンキャンパスに参加してみました。オープンキャンパスでは、レコーディングの現場を体感することができたのですが、それがとても楽しくて、何度も通いました。そうするうちに「自分がやりたいことはこれだ!」と思うようになり、入学を決意しました。
授業で習ったレコーディング機材の使い方を復習するために、授業後に校内のスタジオが使用できる「開放教室」制度を活用しました。また、土日はオープンキャンパスのスタッフとして、体験生のアテンド、レコーディングの準備、レコーディング、体験生のMIX体験、CDにコピーして渡す、体験生へのアンケートなどを行いました。今思えばこうした「現場」ならではの経験が実践力を鍛えるベースになったと思います。学校以外では、レコーディングスタジオで夜勤のアルバイトもしていましたね。スタジオでは現場を垣間見ることができたり、アシスタントの方から色々な話を聞いたりと、現在の仕事に就くうえで参考になる知識も深まりました。
株式会社バーディハウス 勤務/音楽総合学科/2017年3月卒/愛知県出身。TVA卒業後は、東京都内の音楽スタジオに勤務。CDやドラマ・アニメのBGM、CMなど、さまざまな音や音楽づくりに携わっている。「この仕事は『好き』『面白い』という気持ちがなければなかなか続きません。また実際に現場を見なければどんなことをする仕事かがわからないので、オープンキャンパスに参加して、まずは現場を体感することから始めるといいですよ。TVAのオープンキャンパスでは、リアルなレコーディング現場を見ることができるのでオススメです」。