1年生の授業と実習を担当しています。私の仕事は、社会に必要とされる整備士を育てることです。そのためには「社会に出たときに恥をかかない人」になるための意識付けと行動を学生たちに伝えることが大切だと考えています。たとえばお客様や上司、先輩に対する言葉づかい、挨拶、時間を守るなど、社会人として当たり前のマナーは社会に出す前に着実に身につける。教員としてはもちろん、人生の先輩として時には厳しく時にはやさしく指導しながら人材育成に携わっています。また、自動車整備士はただ整備がうまいだけではダメ。お客様と接し、正しくニーズを把握しながら大切なお車を整備し、お客様にお返しする技術と接客力が求められています。こうしたコミュニケーション力を1年次から段階的に養っていくことも、私の大きな使命だと考えています。
学生とたくさんコミュニケーションを取りながら、ときには自身の失敗や経験を踏まえて指導するのが先生のスタイル。整備士時代、お客様からいただいたお礼の手紙の話をすると、学生たちの表情がパッと輝くという。リアルな体験談を交えた巧みな話術、教科書の内容を理解するために「見る」「触れる」を用いた座学。そして何よりも安全を重視し、クラスメイトとコミュニケーションを図りながらすすめていく「学生に考えさせる実習」。多方面からの多種多様なアプローチによって、わかる嬉しさを体感できることが先生の授業の特長だ。
「整備ってカッコよさそう」「クルマや乗り物が好き」という興味さえあれば、何の知識も持ってなくても大丈夫。必要な知識やスキルを、ゼロから学んでいきましょう。私たちが全力で皆さんをサポートします!
日産横浜自動車大学校卒業後、日産車の販売会社に就職し、整備を担当したのち2018年4月より現職。本校在学中、オープンキャンパスで見学者への説明や案内を担当したことから、人に何かをわかりやすく伝えたり、教えたりという仕事に興味を持つようになった。「求められる整備士とは、患者様の話をよく聞き寄り添いながら治療ができるドクターのような存在です」と和気先生。