ホテルには、宿泊部門だけではなくさまざまな部署があります。ホテル内のレストランやバーといった「料飲部門」もそのひとつです。料飲部門を担当する私の役割は、ホテルならではのレストランサービスの魅力とやりがいを知ってもらうこと。ホテルのレストランと一般のレストランの一番の違いとは、料理の内容だけではなく、そのホテルならではの、非日常的、異空間的な雰囲気をお客様に感じていただくことだと思います。そうした独自のサービスを提供するためには、どのようなスキルを身につけたらよいのかを、自らの経験も交えながら、基礎からしっかりと指導します。本校に入学する学生の約9割は、当初、フロントやベルスタッフといった宿泊部門への配属を希望していますが、最近は授業や実習を通じて、料飲部門に興味を持つ生徒も増えてきました。
1年次の前期は、ホテルサービスに従事するための基本動作を学ぶことからスタート。具体的には、立ち方、お辞儀、歩き方、姿勢、座り方からしっかりと学びます。「自分が目指す仕事を好きになるには、まず仕事内容に興味を持つことが大切」が先生のスタンス。だからこそ楽しく学べる雰囲気を重要視しています。実技のレベルにはどうしても個人差が生じますが、生徒にはまめに声をかけ、昼休みや放課後の個人指導にも気軽に応じます。「最初からうまくできなくたっていいんです。真摯な気持ちで努力すれば、必ず自分に返ってきますよ」。
最初の学校を見学して「いいな」と感じたとしても、ぜひ他の学校のオープンキャンパスにも参加して比較検討しましょう。模擬授業、先生、生徒の雰囲気を体感したうえで、自分に合う学校を選ぶことが大切です。
専門/料飲科目、宴集会科目
略歴/本校卒業後、会員制フレンチレストランでのサービスやバーテンダーを経て、スモールラグジュアリーホテルの立ち上げ・運営に携わる。その後現場での仕事を続けながら、ホテル、ブライダルスタッフを教育する機関の事務局長、理事、そして短期大学、専門学校で料飲系の講師として活躍。ブライダル系の資格検定試験の立ち上げにも参加。現在は、本校で宴会・料飲・ブライダルの指導を担当。