患者・家族様の身体だけでなく、心も癒せる専門職として、日々学びを深めていきたい!
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山田高等学校
河内総合病院 橋爪 亮 2006年度入学
◆現在の仕事内容を教えてください。
救急病院で医療ソーシャルワーカーとして勤務しています。入院、外来問わず、患者様とその家族様の抱える不安や様々な問題に対しての支援を行っています。病院では怪我や病気の治療を行いますが、中には後遺症が残ってしまうなど今まで通りの生活ができなくなってしまう方もいます。
そのため、その方とご家族の気持ちに寄り添い、今後どのように生きていくのかを一緒に考え、それらをサポートしていくのが医療ソーシャルワーカーの仕事です。
◆現在の仕事を選んだきっかけは何ですか。
中学生の頃に車イスの方の介助を行ったことがきっかけです。そのときに、福祉の世界を身近なものとしてイメージできたことから、福祉に興味を持つようになりました。
福祉には様々な分野がありますが、病院での支援は年齢・性別・社会的地位など関係なく、幅広く関わることができるところに魅力を感じ、この道を選びました。
◆仕事の魅力ややりがいは何ですか。
病院では様々な職種が、それぞれの専門知識と技能を用いて、患者様の為に一生懸命働いています。
医療の専門職が大半を占める病院の中で、福祉の専門職である医療ソーシャルワーカーの役割は、その患者様の「思い」を汲み取り、それを他の職種に理解してもらえるように働きかけていくことです。
「本当はこんな風に生活したい」「こんな不安がある」など、なかなか人に言い出せない思いを抱えている患者様や家族様が多くおられます。その声に耳を傾け、少しでも安心してこれからのことを考えていけるように支援する仕事です。福祉職だからこその視点を活かし、病院を身体だけでなく、心も癒せる(いやせる)場とすることができる仕事に大きな魅力を感じています。
◆関西福祉科学大学で学んだ内容や資格が、現在の仕事にどのように役立っていますか。つながっていますか。
現在、「医療ソーシャルワーカー」という資格はありませんが、病院で活躍する多くのワーカーは、社会福祉士あるいは精神保健福祉士の資格を取得しています。資格がないとできない仕事という訳ではありませんが、多くの病院が募集条件としてこれらの資格の取得を挙げています。
ただし、資格を取って満足するのではなく、そこからどれだけ自分で勉強してより高度な知識と技能を身につけられるかが勝負です。
そして資格以上に必要なのが「福祉の視点」を持つことです。相手を色眼鏡で見るのではなく、一人の人間として捉え、尊重する気持ちを持てるかどうかが大切です。
大学では様々な出会いがあります。自分と価値観が合う人もいれば、ちょっと苦手な人もいるかもしれません。そこに授業で学ぶ「福祉の視点」が加わることにより「こんな考え方の人もいるんだな」と多様性を認められるようになったことが、今に繋がっていると思っています。
◆これからの夢や目標があれば、お願いいたします。
医療福祉の知識だけでなく、例えば、児童虐待も含む児童福祉などの幅広い知識を身につけて、より柔軟に対応できるソーシャルワーカーを目指したいです。
◆最後に、高校生へのメッセージをお願いいたします。
自分の進路に悩んだら、自分自身がどのような人間なのか?を見つめ直してみてください。
自分がどのようなことに対してどういった感情を抱くのか、どのような人や考え方に対して共感したり、不満を持ったりするのかをよく自問自答してみて下さい。すると、自分の価値観(人や物事に対する考え方)が浮かび上がってくると思います。そして「今の自分」を知ることで、「将来なりたい自分」も見つけられるのではないでしょうか。
(写真上)医師の先生から、患者様の症状の説明や指示を受けたりします。
(写真中)面接で、患者様や家族様の思いを丁寧に聞き取ったり、今後の方向性を一緒に検討します。
(写真下)勤務している医療機関内の地域医療連携室の職員です。室長は医師の先生です。
救急病院で医療ソーシャルワーカーとして勤務しています。入院、外来問わず、患者様とその家族様の抱える不安や様々な問題に対しての支援を行っています。病院では怪我や病気の治療を行いますが、中には後遺症が残ってしまうなど今まで通りの生活ができなくなってしまう方もいます。
そのため、その方とご家族の気持ちに寄り添い、今後どのように生きていくのかを一緒に考え、それらをサポートしていくのが医療ソーシャルワーカーの仕事です。
◆現在の仕事を選んだきっかけは何ですか。
中学生の頃に車イスの方の介助を行ったことがきっかけです。そのときに、福祉の世界を身近なものとしてイメージできたことから、福祉に興味を持つようになりました。
福祉には様々な分野がありますが、病院での支援は年齢・性別・社会的地位など関係なく、幅広く関わることができるところに魅力を感じ、この道を選びました。
◆仕事の魅力ややりがいは何ですか。
病院では様々な職種が、それぞれの専門知識と技能を用いて、患者様の為に一生懸命働いています。
医療の専門職が大半を占める病院の中で、福祉の専門職である医療ソーシャルワーカーの役割は、その患者様の「思い」を汲み取り、それを他の職種に理解してもらえるように働きかけていくことです。
「本当はこんな風に生活したい」「こんな不安がある」など、なかなか人に言い出せない思いを抱えている患者様や家族様が多くおられます。その声に耳を傾け、少しでも安心してこれからのことを考えていけるように支援する仕事です。福祉職だからこその視点を活かし、病院を身体だけでなく、心も癒せる(いやせる)場とすることができる仕事に大きな魅力を感じています。
◆関西福祉科学大学で学んだ内容や資格が、現在の仕事にどのように役立っていますか。つながっていますか。
現在、「医療ソーシャルワーカー」という資格はありませんが、病院で活躍する多くのワーカーは、社会福祉士あるいは精神保健福祉士の資格を取得しています。資格がないとできない仕事という訳ではありませんが、多くの病院が募集条件としてこれらの資格の取得を挙げています。
ただし、資格を取って満足するのではなく、そこからどれだけ自分で勉強してより高度な知識と技能を身につけられるかが勝負です。
そして資格以上に必要なのが「福祉の視点」を持つことです。相手を色眼鏡で見るのではなく、一人の人間として捉え、尊重する気持ちを持てるかどうかが大切です。
大学では様々な出会いがあります。自分と価値観が合う人もいれば、ちょっと苦手な人もいるかもしれません。そこに授業で学ぶ「福祉の視点」が加わることにより「こんな考え方の人もいるんだな」と多様性を認められるようになったことが、今に繋がっていると思っています。
◆これからの夢や目標があれば、お願いいたします。
医療福祉の知識だけでなく、例えば、児童虐待も含む児童福祉などの幅広い知識を身につけて、より柔軟に対応できるソーシャルワーカーを目指したいです。
◆最後に、高校生へのメッセージをお願いいたします。
自分の進路に悩んだら、自分自身がどのような人間なのか?を見つめ直してみてください。
自分がどのようなことに対してどういった感情を抱くのか、どのような人や考え方に対して共感したり、不満を持ったりするのかをよく自問自答してみて下さい。すると、自分の価値観(人や物事に対する考え方)が浮かび上がってくると思います。そして「今の自分」を知ることで、「将来なりたい自分」も見つけられるのではないでしょうか。
(写真上)医師の先生から、患者様の症状の説明や指示を受けたりします。
(写真中)面接で、患者様や家族様の思いを丁寧に聞き取ったり、今後の方向性を一緒に検討します。
(写真下)勤務している医療機関内の地域医療連携室の職員です。室長は医師の先生です。
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