私は現在、獣舎の掃除や展示・給餌といった動物の世話や、ふれあい業務での接客や、動物園の役割・事業内容の説明、企業や自治体と共同で繁殖を行う業務(テンジクネズミやウサギ)、実習生の受け入れや近隣の小中学校と共同でプログラムを計画し、実行するなど外部機関との連携授業や教育普及も担当しています。大好きな動物の飼育に携わることだけでなく、来園者や外部の機関に動物園としての役割や動物の魅力・生態を伝えることができ、「動物園を学びの場」として普及していくことにやりがいを感じています。自分の言葉で動物の魅力を来園者に伝えられた時には、とても達成感を感じます。
幼い頃からとにかく動物が好きで、気が付けば動物園の飼育員を志していました。高校時代は動物に関することができる大学への進学に向けて勉強に励みつつ、時間を作ってはいろいろな動物園に足を運んでいました。人間環境大学で飼育動物や地域の生き物、生息環境の保全について学ぶことができ、現在の動物飼育・教育普及担当として働いています。動物園は命を扱う職場ですので、自分の観察力や判断で動物や来園者の命を危険な目に合わせてしまう可能性があり、危機感や責任感を強く持って仕事をしなければなりません。相手に合わせた対応が必要のため、大学在学中に学んだ動物飼育に関わる適切な知識を仕事に活かしています。

大学在学中は、動物園での飼育実習や行動観察、解剖、フィールド調査など数々の実習を通して、野生動物や環境問題などさまざまな分野に目を向けるようになりました。生物多様性やビオトープにも興味を持ち、狩猟免許やビオトープ管理士の資格を取得しました。また豊橋総合動植物公園で飼育されているスマトラオランウータンのウータン(オス)を対象に、カメラを用いて観察し、ウータンが日中、放飼場の空間をどのように利用しているのか、野生で見られる行動が発現されているかを研究しました。今後は在学中に取得した資格や研究内容を活かし、仕事の領域をますます広げていけるよう、成長していきたいです。


豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)勤務/人間環境学部 環境科学科(2022年4月より 環境科学部 フィールド生態学科)卒/2022年卒
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