韓国留学を経て、語学力だけでなく、人との関わり方や多様性への理解を深めた西尾さん。現在は情報メディア会社で製作スタッフとして働く彼女に、「大学時代の経験が、今の仕事にどう活きているか」を伺いました。
世界各国から交換留学生を受けて入れている長崎外国語大学では、キャンパス内での多文化交流が日常茶飯事。第2言語に韓国語を選択していた私は、韓国に興味のあるさまざま国の学生が集まる日韓交流サークルに所属していました。韓国留学後には同サークルの代表として、100人規模のイベントも開催。留学や多文化交流プログラム、サークル活動などを通して、積極的に動けるようになり、リーダーシップを養うことができました。
韓国での留学を通して、さまざまな人と交流することでコミュニケーション能力を養い、誰に対しても偏見のない見方ができるようになりました。現地では、日本人が1人もいない韓国人のみの授業も受講。日常生活においても現地の人と積極的に話すよう心掛けた結果、韓国語能力試験最高レベルの6級に合格することができました。こうした結果が自分の自信につながり、人としても大きく成長できたと感じています。
卒業後は、韓国に姉妹局を持つ九州朝日放送株式会社のグループ会社KBC Mooovへ入社。技術スタッフを経て、現在は美術チームで働いています。1つの番組を作るには、スポンサー、演者、裏方、発注先、取材先の人がお互いに意見を出し、協力し合うことが大切です。相手の意見を汲み取り、尊重しながら、円滑に業務を進められるように。在学中に養ったコミュニケーション能力を活かして、架け橋のような存在になることが私の目標です。