私は入職して6年間、小児科に所属しています。仕事のやりがいを一番感じられるのは、子どもたちが元気になって退院していく時です。当初は寝たきりで会話もままならない状態だった子が、治療や私たちの看護を受け、笑顔で歩いて帰る姿を見ると本当に嬉しいです!また子どものケアと同時にご家族のケアも重要。お子さんのことを心配するあまり元気をなくされていたら、対話を通して不安や悩みを解消するお手伝いをするように心がけています。そうして深く関わった方が退院されて、後日、外来などでお会いした時に「こんなことができるようになったよ!」と元気に声をかけていただくと、「本当にこの仕事をしていてよかった」と実感します。
高校1年生の時に母が入院して、担当の看護師さんが、いつも明るく親身に母を気遣ってくださいました。そのことが、高校3年生の進路選択の際「自分も看護師になりたい」、「看護学科を目指そう」という想いにつながりました。今の「小児科」を職場として希望したのは、もともと子ども好きだったことに加えて、学生時代に小児科での実習を経験したからです。入院生活が続くお子さんのご家族に対しても、先輩看護師がやさしく寄り添って支え、辛い日々をのりこえて最後は笑顔で退院された姿を見て、「先輩のように私もなりたい」と強く思いました。この時の経験が、子どもだけでなくご家族のケアの重要性を意識するきっかけとなりました。
大学は少人数制で学べたことがよかったです。先生とは、在籍されているほとんどの方と関わることができ、メインの専門分野以外にも幅広くふれて視野を広げることができました。また実習で辛いことや大変なことが多い中、一緒になって悩みの解消や看護計画の立案について考え、手厚くサポートしていただけたので頼もしかったです!国家試験対策も、通常の授業とは別に、勉強会や質問の時間を設けてくださり、学ぶ環境がとても整っていました。学生同士もみんなが顔見知りの規模なので、強い仲間意識を持って協力しながら勉強に取り組むことができました。そうしたことがあったからこそ、厳しい国家試験を乗り切ることができたと思います!
山口大学医学部附属病院 小児科 勤務/人間健康学部 看護学科 卒/2016年卒/「現在は、小児の専門看護師になるため、大学院に週2回通っています」と話す西田さん。山口県内の子どもの療育や療養、そして自宅で過ごす医療的ケア児の課題に向き合いたいという大きな目標ができたそう。地方都市で小児医療施設が潤沢といえない地域に勤めるからこそ、できることがあるのではないかと日々仕事、学びに奮闘しています。また「看護の学科は大変なイメージもあるけれど、たとえば部活や学祭など、勉強以外の楽しみを見つけられると、より学生生活が充実したものになりますよ!」と教えてくれました。