
理学療法士や作業療法士として働くうえで、身体の構造や機能の理解は欠かせません。人の身体を知ることは、治療やリハビリの第一歩です。その知識なくして、未来で出会う患者さまに最適な支援を行うことはできません。この授業では、骨や筋、関節といった基本的な身体構造と、その動きの仕組みに触れながら、人体を立体的に捉える力を育みます。本校では、「解剖学・運動学・生理学」を別々に学ぶのではなく、三つを一つの流れとして関連づけて学べる独自カリキュラムを採用し、知識のつながりを重視。初めて学ぶ学生でも安心して理解を深められるよう、学びの土台づくりにも力を注いでいます。こうして身につけた確かな基礎は、将来携わる患者さま一人ひとりに寄り添い、より良いリハビリを行うための大切な力になります。

学んだ内容をもとに理学療法の治療を考え、現場で役立つ臨床思考力を育てます
授業では、骨・筋・関節といった身体の基本構造について、分野を横断して学びます。教科書やスライドに加え、骨模型にテーピングを貼って筋肉の動きを可視化したり、関節の可動を手で確かめたりしながら、視覚と体感を融合させた学びを展開しています。骨・筋・関節がどこにあり、どのように動き、どんなメカニズムで安定しているのかを、模型や自分の体で確認し、“感じて覚える”ことを重視。さらに、調べる係・テーピングを貼る係・サポート係など役割を分担し、学生全員が主体的に関わりながら集中して学べる環境をつくっています。

理解しやすいようスライドも活用し、視覚的に学べる工夫を取り入れています
授業では、学生の思考を促すために積極的に「問いかけ」を行い、疑問を持つ姿勢を大切にしています。「この場合はどうなる?」と考えさせる質問で理解を深め、前向きなフィードバックで意欲と安心感を後押し。学生が「説明する側」になる機会を増やすため、アクティブリコール(想起練習)やグループディスカッションも取り入れています。学生同士が一緒に考えるやりとりを重ねることで、自ら学び、発信する力を育成。こうした積み重ねが知識を確実に定着させ、臨床現場で求められる「説明できる力」「伝える力」へつながっています。

各グループに骨模型を1体ずつ用意するなど、実習環境が整っており、手を動かしながら学べます
目に見えない身体の働きは、想像する力が大切。理解できた瞬間の“面白い!”が、未来の医療人としての第一歩になります。学びを通して、人の体の不思議や奥深さに気づき、誰かを支える力へとつなげていきませんか。

最初は不安があっても、学びの中で「わかる!」という感覚を得られるので、楽しみながら学べると思います
授業を担当する石堂優太先生は、久留米リハビリテーション学院理学療法学科の卒業生。回復期病院で脳卒中や整形外科疾患の患者さまの自宅復帰を支援し、豊富な臨床経験を積んだ経歴の持ち主。臨床経験を重ねる中で理学療法の奥深さに魅力を感じ、現在は母校で運動系統学や神経障害理学療法学を担当。骨模型やテーピングを使った“わかる授業”を重視し、学生の成長に寄り添う指導を行っている。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。

