私の勤務先は、患者様が健康な方がほとんどなので、通常の病院食と違い、家庭料理やお祝い膳というハレの料理が作れます。そうした楽しみがある中で、完食して「おいしかった」と言ってもらえることが一番の喜びです。また、お子さんの誕生という素晴らしい人生の1ページをお祝いすることのできる特別な仕事だと感じています。
子どもの頃から料理やお菓子を作るのが大好き。おいしいものを食べると、自然と人は笑顔になります。自分が作った食事でたくさんの人を喜ばせたいと思ったのが、調理の道を選んだきっかけです。人生の色々なステージで自分の作った料理を通して人と関わることができるのもこの仕事のやりがいです。
患者様一人ひとりにあわせて、アレルギーや食べられないものにも対応しています。そのためには、たくさんの料理のバリエーションが必要。学生時代に和・洋・中すべての調理を学んだことが今にいきています。1つに特化するのではなく、幅広いジャンルを習得できたことで、調理の幅が広がりました。
患者様から食事づくりのヒントをいただくこともあります。私の作った食事を食べてくださった人の生の声を聞いて、もっと喜んでもらえる食事を作れるようになるのが目標。楽しく調理することを教えてくれたのは親身な指導をしてくださった先生方ですが、就職した今は現場で出会うすべての人が先生です。
医療法人中岡レディスクリニック勤務/調理師科 卒/2017年卒