私は演出助手として仕事をしています。主に稽古のスケジュール管理、稽古の進行、キャストとスタッフのつなぎやフォローなどなど多くの役割があります。自分では、稽古場をデザインする役目だと思っています。フリーで活動しているので所属はありませんが、お芝居やミュージカルなど多岐にわたって演出されている演出家の元で経験を積ませていただいています。人と人をつなぐ役目なので、本当にコミュニケーションが大切だと日々感じ、あいさつはもちろん連絡など、とにかく声を出すことを心掛けています。細部までこだわって作った作品で、お客様が何かを感じ取っていただき、拍手や感想などの反応をいただけるのが一番のやりがいです。
ダンスや歌、お芝居が好きでした。特に演劇に興味があり、演じるだけでなく「作る」方に魅力を感じ、DA TOKYOに進学しました。この学校はインターネットで知ったのですが、講師の方が現役で活躍されていて、学べる内容が多岐にわたっている点が決め手になりました。学生時代で印象深いのは、授業以外にも自分たちで何かできないか考え、企画して提案し公演を打ったこと。作品をより良くするために、どうすれば実現可能か、理想に近づけるか、試行錯誤しながら作り上げました。こうした経験の中で一つひとつの失敗や成功が、今につながっています。先生方も親身に面倒を見てくださり、いつか一緒にお仕事ができるよう頑張りたいと思います。
DA TOKYOは、専門以外にも他コースの授業を受けられる制度があります。こうした素晴らしい環境があるので、たくさんいろんな事に挑戦してみてください。その中から自分に合った分野が見つかると思います。演劇は個人プレイではなく団体で作るものなので、クラスや授業で組むチームなど、コミュニケーションを意識して活動しましょう。相手を思いやりながら自分を押し込めない、そのバランス感覚を養ってください。講師の方に「クラス内で『これくらいで大丈夫だ』と満足しないこと。常に外を、その先を見据えないといけない」と言われ、ハッとしたことがあります。授業をこなすのではなく、しっかり身につけることが大事です。
フリーランス/メディアワールド ダンス&エンターテイメントテクノロジー専攻/2020年3月卒/三重県出身。ダンスや歌が好きな子供だった。演劇も好きになり、演じるだけでなく作る方に興味を持つように。広く学べてプロに教わることに魅力を感じ、DA TOKYOに入学。在学中は自分たちで舞台を作るなど、積極的に活動。卒業後はフリーの演出助手として活躍中。「今の仕事も学校とのご縁があったから。授業で作ったお芝居や、学んだ基礎は現場で生かされています。DA TOKYOは施設や先生など、学べる環境に恵まれています。現場で卒業生の方とお仕事をする機会もあり、DA TOKYOは業界の一部なんだと実感します」