病院の診療放射線技師として、一般撮影検査の他にレントゲン撮影やMRI検査、マンモグラフィ検査、CT検査を行っています。検査については、最低限のマニュアルはありますが、学生時代に学んだことを活かし、患者さんの状態によって検査方法の変更など臨機応変に対応しなければいけません。やりがいを感じるのは、腰や足などのおおまかな部分の痛みを訴えている患者さんの痛みの原因を発見できたとき。後日、経過観察の検査をした際にかけられた「いつも検査してくれてありがとう」という言葉は本当に感動しました。さらに学びを深めて、「この人に検査を任せても大丈夫」と思っていただける診療放射線技師を目指しています。
診療放射線技師は一般撮影装置だけでなく、CT装置やMRI装置など多様な機器を操作し、撮影した画像を通して病気などの判断や早期発見に役立てます。学校の授業では、病院などにある検査機器と同様のものを使って実験できるので、検査や装置に対してより深く理解することができます。また、撮影の授業でレントゲンなどの撮影方法や撮影時の注意点を教えていただいたことや、実験で実際に骨が透けているファントムを使用したことが仕事に役に立っています。この仕事は資格がなければ就くことができませんが、毎日行われる小テストに向けて勉強を繰り返し行ったことが、国家試験対策になっていたので、自信をもって試験に臨めました。
検査についての知識や技術はもちろん必要ですが、不安になった状態で検査に来られる患者さんに寄り添った対応も診療放射線技師には求められます。また、身体のことや病気に関する専門的な知識も必要なので、勉強する範囲は幅広く、わからないことをそのままにしておくと後で苦労します。だから、授業で理解できなかった箇所はすぐに先生に聞くようにした方がよいと思います。どの先生方も根気強くわかるまで教えてくださるのでとても心強いです。実験では徹底的に撮影の練習をしたことで、より良い画像撮影の技術が身につきました。目標を達成するためには、毎日コツコツ学ぶ習慣を大切にしてください。
医療法人社団双星会みなみの星病院勤務/診療放射線科 卒/2021年卒