救急外来の部署で、看護を担当しています。心肺停止や脳卒中など、リスクの高い患者様が運ばれてくるので、日々変化があり忙しい部署ですが、脳外科・循環器科・整形外科・消化器外科など、科を超えたさまざまな疾患に対応できる部署だからこそ、やりがいはとても大きく、学びの幅も広がります。一方でどんなに手を尽くしても亡くなってしまう方もおり、つらいこともたくさん。それでもこの仕事に就いてよかったと思えるのは、関わった患者様が危機を脱して後日HCUに移り、症状が改善していく姿が見られるからなんです。命に関わる現場で自分にできることは何か。プロとしていつもそれを自問自答しながら、日々患者様と向き合っています。
高校・大学と、スポーツ推薦で進学し、空手に明け暮れた学生時代でした。大学4年の夏までは一般企業への就職を考えていましたが、ふとこのままでよいのかという不安にかられたのです。専門知識とスキルを持ち、仕事を通じて学び、目標を持ちながらキャリアアップしたいと考えたときに浮かんだのが看護の仕事。一般的に看護の仕事を目指す人は、人の役に立ちたいという想いが強いと思いますが、私の場合は、着実にキャリアを積める専門性の高い仕事という点に魅力を感じたのです。それからは看護の道を目指すため、板橋中央看護専門学校へ。奨学金制度の充実、提携先病院の多さ、国家資格の合格率が高いことが、本校を選ぶ決め手になりました。
社会人経験のある同級生も多かったので、社会人として必要なマナーや考えを聞く機会も多かったです。また、勉強面に不安がありましたが、基礎からしっかり学べたので、安心して授業を受けることができました。グループ系列の病院に就職する人が多いことから、さまざまな病院で働く先輩たちとのつながりがあり、先輩たちと話せる機会もたくさん。私は1年目から救急外来に配属された珍しいケースなのですが、これも同じようなキャリアを選択した先輩がいたことが大きな力となりました。国家試験への手厚いサポートも印象に残っています。一人ひとりの学生にあった指導をしてくださることが、本校の合格率の高さにつながっているのだと思います。
イムス三芳総合病院 看護部ハイケアER 勤務/第1学科(現看護学科)/2022年3月卒/早いうちから幅広い科のスキルを身につけたいと思い、救急外来部門に。学生時代から明確な目標を持てたことが、今の仕事につながっていると語る。コロナ禍で看護の仕事の過酷さも経験したが、数年単位でキャリアアップの目標を定めながら仕事をしているので、辞めたいと思ったり、気持ちがぶれることはまったくないと言う。看護師として最終的に目指したいのが訪問看護。「まだ1年目なので、今は救急の仕事を覚えることで精一杯ですが、早ければ10年後には訪問看護の仕事ができたら、と考えています」(谷山さん)。