
理学療法士をめざすうえで、病院での臨床実習は実践力を養う貴重な機会です。一方で、「患者さんと上手く関われるだろうか」「医療現場でやっていけるだろうか」と不安やプレッシャーを感じるのは自然なこと。実際、実習をきっかけにつまずくケースも少なくありません。そこで、大阪保健医療大学では、そうした不安を解消するため、独自のステップアップ実習システムを導入しています。病院敷地内に「臨学共同参画センター」を設置し、文本先生をはじめ大学教員が常駐。現場の理学療法士に加え、普段から慣れ親しんだ大学の先生にもすぐに相談でき、不安や悩みを一人で抱え込まずに解消できます。つまずいても立ち止まらず、再び患者さんと向き合える。その積み重ねが、「患者さんの力になりたい」という想いと、確かな知識・技術を育んでいきます。

学内でも実習先でも、学生一人ひとりに寄り添いながら、適切なアドバイス・指導を行っています
「臨学共同参画センター」は大阪府堺市の阪和第二泉北病院内に設置され、1~3年生の夏まで同病院で段階的に実習を経験します。初めは“見るだけ“の実習から始まり、患者さんに関わり触れていく実習へとステップアップしていくのが特長です。実習中は対面のサポートに加え、現場で感じたことをノートに記入し、常駐教員が丁寧にフィードバックします。患者さんとのコミュニケーションなどさまざまな悩みを先生と一緒に解決し、次につなげることが可能。それによって学生の言葉がどんどん前向きに変わっていくと文本先生は話します。

臨床実習の前には、学内で知識と技術の到達度を確認し、安心して実習に挑めます
文本先生も学生時代、臨床実習で患者さんとの関係づくりに不安を感じていたのですが、先生方の支えが心理面に良い影響があったといいます。その経験から、現在は「理学療法の臨床教育」を専門とし、臨床実習で不安を抱える学生への指導を研究しています。文本先生は、知識や技術だけでなく「患者さんの力になりたい」という強いマインドが現場では求められ、そのマインドを育てるのが我々、教育者の役割だという信念を持たれています。だからこそ学生が悩みを一人で抱え込まず、ポジティブに取り組める環境づくりを大切にしています。

臨床実習での不安を取り除きながら、「誰かの力になりたい」という想いを育んでいます
必要な知識や技術を身につけるだけでなく、「困っている人の力になりたい」「誰かの力になる喜びを感じたい」という気持ちを育て、どんな場面でも前向きに患者さんと向き合える力を大阪保健医療大学では育みます。
【先生紹介】
文本 聖現 助教
大阪保健医療大学を卒業後、5年間病院に勤務。学生時代に出会った先生方に憧れ、教育者の道へ進む。臨床実習で学生が感じやすい不安やプレッシャーなどの心理面に着目し、モチベーションを高めるための効果的な指導法を研究。現在は、その知見を臨床実習などに取り入れ、「患者さんやご家族の力になりたい」という想いを着実に育んでいける教育を実践している。
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