
この授業では、「CGアニメーションの基礎、応用」として、単にツールを操作する方法を学ぶのではなく、プロの現場で通用する「心を動かす」表現づくりを徹底的に学びます。見る側の感情に響くアニメーションを作るため、演出やカメラワーク、キャラクターの動きの見せ方を深く掘り下げます。技術指導だけでなく、作る楽しさや、やりがい、達成感といった心の面の成長も重視しており、「表現できてこそ楽しい仕事だ」と考えています。学生が自主的に作り上げたものを「否定しない」という指導方針のもと、その意図を聞きながら「どうすればもっと良くなるか」を一緒に考えていくことで、表現力を徹底的に鍛えます。舞台役者を育てるようなイメージで、まず「アクション」を重視し、映像で感動を与えられる人材を育成します。

実際の動きを見ながら改善点を一緒に考え、感情を視聴者に伝える技術を磨きます。
授業の前半(前期)では、まず指示された課題を作りながら、「手を動かせば何かができる」という感覚をつかむため、ワンアクションを再現する課題に集中して取り組みます。座学の説明は必要最小限にとどめ、とにかく実習でツールに触れ、アニメーション制作の基礎操作と物理的な動きの表現方法を身につけます。学生は設定に基づき、そのアクションを実現するために必要な数値を自ら考えて入力し、その動作を検証します。この期間で基礎的な動きを繰り返し反復し、後半の創造的な課題に進むための土台を固めます。

シチュエーションを想像し、自分で作ったという達成感を味わえるのが魅力の授業です。
授業後半では、「ゼロからイチを生む力」を育てる創造課題に取り組みます。文字で示された4コマ漫画のシチュエーションのうち、最終コマのオチをアニメーション化する課題です。狙いは、見る人に「どう見せるか」を考え、自分なりの表現を追求することにあります。表情のないシンプルなキャラクターを使用するため、学生は動きや演出、カメラワークだけで感情や笑いを表現する必要があります。また、「どんな形でも出してよい」と伝え、アイデアを生み出す力を鍛えています。

3dsMax(R)の学生版で作業を行うことで、早期から業界水準の技術を身につけます。
絵のスキルより動きのつけ方に興味がある方やモノづくりが好きな方に向いています。運動経験者は動きやタイミングをつかみやすく、理系・文系どちらの知識もツール操作や演出面で強みとして活かせます。

学生の自主性や創造力を重視し、助言を行う授業を基本としているそう。
【講師紹介】
松倉大樹先生/(株)きしだStudioBACU映像部部長
CGIディレクター・CGIマネージャーとして、多数アニメの3DCG業務に参加。
学生と先生の間に壁を作らず、プロの「後輩」のように接することで、学生の自主的な成長を促している。
技術を教えることはもちろん、表現する喜びや、やりがい、達成感などを感じてもらえる授業を展開しています。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。



