一般の仕事とは違ったことをしてみたいという思いが強くあり、声優を志しました。アニメーションに声を吹き込んだり、CMのナレーションを担当したりしています。演技で共演者とうまく掛け合いができたり、音響監督からのディレクション以上の演技ができたり、携わったコンテンツに触れていただいた方から満足の声をいただいたときには、辛いことも忘れられます。
発声や滑舌など、声優にとっての基礎力向上に力を入れて学んでいました。前まで言えなかった早口言葉が言えるようになったり、大きく長く発声できるようになったりと、自分の成長をしっかり感じられたことが今でも印象に残っています。基礎の重要性は、今プロとして活動している中で何度も実感しています。学校で培った基礎が今の仕事における土台となっていますし、自信につながっていると感じます。
声優という仕事を考えたとき、特別な才能に目が行きがちですが、それよりもしっかりとした人間力を培うことが大切だと思います。その上で、相手との信頼関係をいかに築いていけるかが大きなポイントです。学生時代では、「失敗」という概念のとらえ方を変えることをおすすめします。失敗は実験の一つであるととらえ、失敗の中身を分析し成長につなげていくことがとても重要です。できるかできないかで判断するのではなく、「やってみよう」の精神を常に持ち続けてほしいです。何事も恐れず、思い切って失敗を重ねてください。
声優/声優学科/2000年卒/石川県出身。高校3年生の頃から声優を志す。アニメーションに声を吹き込む仕事や、CMのナレーションを担当するなど幅広く活躍中。