主にPhotoshop(R)やIllustrator(R)、3DソフトMayaを活用したデジタル表現や、CGクリエイター検定の対策などを担当しています。指導の際に心掛けているのは、自分の現場経験から得られた知識やスキルを伝えること。例えば、ある題材に沿って実際にゲーム作品を制作するなど、実務に沿った内容で対応しています。本校では毎年冬に企業の方に作品を見てもらう「作品展示会」を開催するので、その時に使えるスキルをあらかじめ習得させることも意識しています。ゲームユーザーの満足度を左右するUI(ユーザーインターフェース)の作り方や、ドット絵の描き方など、初心者向けからはじめ、その後のスキルアップにつなげてもらいたいと考えています。近年はCGにAIを活用することも増えているので、自分自身の技術向上も兼ねて学習していきたいですね。
「CGテイスト一つとっても、時代に合わせた流行があるので、現場を離れた今でも人気ゲームの情報や業界事情の入手など、常にアンテナを張って学生に伝えています」と話す泉先生。就職指導に関して、在校中になるべく多くの作品を作り、ポートフォリオをまとめることを指導。そのための作品作りに関しては念入りに指導を行います。「先生でありながら業界の先輩として、作品作りの不安や悩み、期待をクリエイター目線で分かち合えたらと思っています」と泉先生。放課後も教室に顔を出し、熱心に制作指導やアドバイスを行っています。
講師になって驚いたことは、本校の企業連携の確かさです。大手企業とのパイプも多く、誰もが知る企業にセミナーを開いてもらう機会もあります。チャンスが多いので、真面目に取り組めば得られる成果も大きいですよ。
専門:3DCG・映像制作
元々絵が得意で、大学でもデザイン学部を専攻。卒業後、当時まだ黎明期だった3DCGを学び就職。DTP企業のほか、携帯ゲーム開発企業での背景作画業務を経験した後、大人気スマホゲームの3DCGデザインなどを担当。その際、新人教育も担う。これらの経験・スキルを活かして業界の役に立ちたいと考え本校へ。現在はCG・映像制作コース2年の担任を受け持ち、熱心な指導にあたっている。