バラエティー番組制作にかかわる大人にお仕事インタビュー!

頭の隅で、そろそろ進路どうしよう…と思い始めたならまずは視野を広げてみない?

今回はテレビの裏側で働く人たちを徹底リサーチ!

プロデューサーやチーフADなど様々な人に話を聞いてみました。

するとみんな“好き”や“夢中”を追いかけて今に繋がっていたんです。

キミも“ぴぴぴっ!”が将来へのミチシルベになるはず!

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ぴぴぴっ!をミチシルベにすると道が開ける

ぴぴぴっ!がミチシルベになるってどういうことなんだろう?

そもそも「大好き」「興味がある」「夢中になれる♡」ことが、“ぴぴぴっ!”の正体。

進路や人生で迷ったら、好きなものや興味を惹かれることなど、自分の心が動くほうを選択すればきっと後悔のない道を進めるはず。

だから、自分の中から湧き出る「大好き」や「興味」を感じるほうで進んでみて。
 

ぴぴぴっ!は仕事にもつながっている








仕事をするうえでも、おもしろい、楽しいと思う“ぴぴぴっ!”を追求することで、やりがいにつながり、良いものが生み出される!

そこで、今回は一つのテレビ番組が出来上がるまでの工程で、たくさんの知られざる“ぴぴぴっ!”が集まっている様子を追いかけてみたよ。

取材したのは話題のお笑い番組、『ザ・ベストワン』(TBS)。




 

約12~6ヵ月前 企画を立上げ番組チームを作る

プロデューサーや演出家が番組アイデアを社内に提案。採用が決まれば番組を作る人材集めがスタート!
 

ぴぴぴっ!

面白いと思うアイデアをぶつける

約6ヵ月~直前 それぞれ任された仕事を進める

みんなを集めた打ち合わせで番組のコンセプトをすり合わせ、その後はチームごとに準備を進めていく。 
 

ぴぴぴっ!

それぞれの持ち場でよいものを追求していく

 【技術チーム】カメラ台数などを決める

カメラ、照明、音にかかわることについて、機材の種類や位置、それを扱うスタッフの配置を決めていく。
 
【宣伝チーム】番組PR方法を考える

CMやSNS、ポスターなど何をどう使って宣伝すれば視聴者に番組を知ってもらえるのかアイデアを考案。
 
【プロデューサーチーム】出演者をキャスティング

番組のコンセプトに合う出演者を検討し、オファーへ。それぞれの予定を確認し、収録日を決定する。
 
【美術チーム】スタジオをデザイン

番組のカラーやロゴも含めコンセプトに合わせて決定。テレビ映りはもちろん出演者の動きやすさなども配慮。
 
【制作チーム】事前VTRの準備

番組で使うVT Rを撮影。出演者の予定に合わせてロケに行き、その場でセッティング・撮影することも。
 

収録日 11:30~18:30

事前打ち合わせからスタート

今までそれぞれで動いてきた各チームが集まって最終打ち合わせ。収録本番に向けて入念に確認をする。
 
リハーサルでブラッシュアップ!

照明や音、スタッフやカメラの動きなどを確認していく。出演者もスタジオに上がって一とおりの動きを確認。
 

収録本番 18:30~22:00 おもしろくしたい!みんなが真剣

よいよ本番開始。それぞれが役割をこなし、力を合わせる。

細かくリハを行っているため収録はスムーズ!
 

ぴぴぴっ!

みんなの力をひとつに!それぞれが力を出し切る!

収録後 映像を編集しチェックする

収録した映像に音やテロップを付け、みんなで確認。最後までおもしろさを追求する!そして無事放送へ。 
 

ぴぴぴっ!

最後まで“おもしろい”を追求

ぴぴぴっ!に導かれて進む番組制作スタッフのお仕事拝見!









スタッフ一人ひとりに今に至るまでの“ぴぴぴっ!”や仕事をするうえで大事にしている“ぴぴぴっ!”を聞いてみたよ。

 ぴぴぴっ!Part 1 プロデューサー



どんなお仕事?

おもしろいものを生み出すために、人と企画を繋ぐ仕事です。そのためにはリサーチ力や相手に伝える熱意が必要不可欠。

仕事を受けてくれた人のサポートも大事にしています。

番組全体を見てやりやすい環境づくりを

収録当日はスタジオを回りスタッフや出演者をフォロー。

それぞれが持ち場で精いっぱいなので、何かあったときは一番に動けるように。

おもしろい人やコトを繋ぎ合わせる

それぞれのスタッフが力を発揮できる場を提供。

企画趣旨が合えば普段会えないようなあこがれの人と一緒に仕事ができることも。
 

ぴぴぴっ! 
自分がおもしろいと思ったものがさらにおもしろく

おもしろい人や企画を繋ぎ合わせて、自分の想像以上のものを作り出せたときはやって良かった!と思いますね。

この仕事に出会うまでの道って?

~小学生~
 
ネタ番組にハマりテレビにかじりつき!

バラエティー番組がきっかけでお笑い好きに。ネタ番組を深夜まで夢中で見ていました。

~高校生~
 
学校帰りに劇場や舞台へ

都内の高校に通っており、放課後にお芝居やお笑いを見てから帰宅するのが日課に。
 

ぴぴぴっ! 
おもしろいことや人を発見したい

まだ世に知られていないおもしろい芸人さんを見つけるのが好きで、今にも繋がっています。

~大学生~
 
ハガキ職人として業界にもかかわるように

ラジオ番組に投稿していたらよく採用されるように。番組イベントに呼ばれることも。
 
 
~就活~
 
就活でテレビ業界を目指すものの失敗

テレビかラジオ局を目指しましたがうまくいかず。理系だったこともあり、大学院へ進学。
 

ぴぴぴっ! 
お笑いがやっぱり好き!

就活で失敗し落ち込みましたが、その分テレビが好きなことを実感。1年後再トライしました。

~社会人~
 
念願のテレビ局へ!バラエティー番組にかかわる

失敗を生かしTBS採用へ!バラエティー番組のADからスタートし、プロデューサーへ。
 

今後やってみたいことは?

知られていない“おもしろい”を発掘する

無名でも頑張っている人や能力のある人が世に出られるようなしくみや場を提供したい。

世の中には才能ある人があふれているので、活躍できるチャンスを増やしていくのが夢です。

まだ世に知られていないおもしろい芸人さんや作家さんはたくさん。

そんな人たちを見つけることが楽しくもあり大事な仕事です。
 

“休日の”ぴぴぴっ! 
“おもしろい”を探しにライブへ

若手の劇団や芸人さんの舞台を見に行くとテレビではできない新しいことに出会ったりして刺激を受けます。
 
ぴぴぴっ! 
“知らない”を知ることが楽しい

知らないことを学ぶのが好きで、興味をもったら掘り下げる性格。それが仕事で生きるのは楽しいです。


 

ぴぴぴっ!Part 2 チーフAD 


どんなお仕事?

ADをとりまとめるだけでなく、演出家と同じ目線で「どうしたら番組がおもしろくなるか」を考えることが大事。

さまざまな人の要望を的確にとらえ現場に伝えることも必要です。
 
出演者やスタッフが動きやすいように全力サポート

技術チームなどモニター室からの指示は出演者には聞こえていません。出演者へ的確にわかりやすく伝えるように常に意識しています。
 

ぴぴぴっ! 

出演して良かったと思ってもらいたい!

出演者には「この番組にかかわって良かった」と思ってもらいたい。その要因の一人でありたいです。
 

この仕事に出会うまでの道のりって?

~小さい頃~
 
テレビを見るのが好きだった

親が共働きで一人っ子だったので、番組表が頭に入っているくらいテレビを見ていました。
 
 
~高校生~
 
バンドや生徒会で大活躍
 
目立ちたがり屋な性格で、生徒会長を務めたり、軽音楽部で演奏したりと積極的に活動。
 

ぴぴぴっ! 

ライブハウスでたくさんライブがしたい

いろいろなライブハウスで演奏するのが楽しかった!人前に立つ経験を積めた時期だったと思います。
 

~大学生~
 
社会福祉を学びつつお芝居活動も

福祉を学べる学校に行きつつ、人前に出るのが好きで養成所に通ってお芝居を勉強。
 
 
~社会人~
 
大学とは関係ないテレビ関係の仕事へ!
 
ダメ元で局の採用に応募したら書類がとおり、関係ない学部出身でもいいんだと興味が。
 

ぴぴぴっ! 
小さいチームだからこそ学べることは吸収!

就職先は制作会社。最初の担当は小規模番組だったので学べることをすべて学ぼうと奮闘!

~今~

チーフADに抜擢!好きなバラエティーに

学びきったと思っていたとき、あこがれの演出家さんとのご縁で大好きなお笑い番組へ。 
 

今後やってみたいことは?

演出家と同じ目線をもって

人と話すことや、その人がどんなことを考えて生きているかを探っていくのが好きなので、それを生かしておもしろくてポップな雰囲気のドキュメンタリー番組を作ってみたいです。


 

ぴぴぴっ! 
自分がかかわって番組をより良くしたい!

自分の意見が採用されて番組がより良くなったときはうれしいです。OAでずっと残りますしね。

指示を受けるだけでなく、演出家と同じ目線で番組がよりおもしろくなるにはどうしたらいいかを自分で考えて動くようにしています。 

“休日の”ぴぴぴっ! 
お笑い番組を楽しみます

この番組を担当する少し前からお笑いにハマっていて、録画したバラエティー番組を見て楽しんでいます。
 
from スタサプ編集部
どんな人でも今に至るまでの“ぴぴぴっ!”があって、それを胸にステキな仕事を生み出しているんです!

ぜひ君も大切な“ぴぴぴっ!”を見つけて。
 

Text・Edit / Ayumi Saito, Photograph/Naoyuki Hayashi Illustration/Yutaka Nakane

Design/Yujirou Suga・Mayu Ishii・Mina Yokota(ma-h gra)

※掲載されている情報は2021年11月時点の情報です。 

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