全力発揮で得点アップ!定期テスト前日・当日の過ごし方&勉強法はこれが正解!

テスト前日の勉強は何をやればいいの?今からでも点数を上げる方法はある?テスト前なのに集中できない!どうすればいい?

テスト直前は、こうした悩みがつきないはず。

そこで、これまでたくさんのテストを経験してきた大学生・社会人の先輩と、教員歴37年の堀先生に、テスト前日・当日の過ごし方を教えてもらった。


 
アドバイスをくれるのは
堀浩司先生
堀浩司先生
滋賀県の公立高校に教員として37年つとめ、長年進路指導を担当。
現在は、龍谷大学高大連携推進室フェロー。
旺文社 蛍雪アドバイザー、(株)さんぽう専任講師としても活躍中のテスト対策のプロ。

テストの結果は前日・当日の過ごし方で決まる!

これまで頑張ってきた勉強の成果を発揮するには、テスト前日・当日はコンディションを整えることに集中しようと堀先生。
「テスト本番はスポーツの試合と同じで、どれだけ準備してきたかによって結果が決まります。

これまでしっかり勉強してきたなら、あとは落ち着いて問題が解けるようにリラックスできることをしたり、今まで勉強してきたものを見返して自信をつけてたりしてテストに臨みましょう

テスト前日に猛勉強したり、直前に新しい知識を詰め込んだりするのは、なるべく避けてください。

肝心のテスト本番で疲れ切ってしまいます。

前日・当日はあくまで『調整する』意識で本番に備えましょう

定期テスト前日に心がけたい“4つのこと”

1. まずは全体像を確認する

 
テスト前日ともなれば、少しでも多く勉強時間を確保しようと、焦って勉強を始める人もいるだろう。

しかし、その前に必ず確認してほしいことがあると堀先生は言う。
各科目の範囲の内容について『全体像』を再度見ておきましょう。

全体像が見えていれば、『この範囲で最重要はこれ、次に重要なのはこれ、次は…、ここまで押さえておけば完璧!』という具合に項目を整理できます。

そうすることで、余裕をもって試験に臨めます。

もし難問が出ても、これはみんなができない問題だろう…と焦ることなくやり過ごせます」

2. これまでの復習を重点的にする

これまでの復習を重点的にする

少ない残り時間は復習に使おう

手つかずの範囲が残っている場合は、何とか終わらせないと!と気になってしまうかもしれないが、前日となると残り時間も少ない。

この少ない残り時間は「復習」に使うべきと堀先生。
「テスト前日は、手つかずの範囲には時間を割かずに、これまで勉強したことの復習に時間を使いましょう

国語は漢字や重要な文法、英語は単語や熟語、イディオムなどをもう一度確認し、抜け漏れをなくしてください。

社会は、教科書だけでなく、用語集や資料集に載っている重要事項もチェック。

数学・理科は、苦手分野の例題や章末問題を解きなおしてみるといいでしょう」
それでも余裕があれば、「テスト範囲を大まかに見直して、不安が残っている範囲も勉強しておきましょう」と堀先生。
「例えば、社会なら、年表もチェックして、大きな流れを再確認しましょう。

普段の勉強では、個別の国のできごとばかりに気をとられがちですが、『日本の江戸時代には、他の国ではどんなことが起こっていたのだろう?』というように、世界の流れを確認しておきましょう。

歴史の流れを縦軸と横軸で見直し、立体的に把握することで、『明治維新が起こったとき、ヨーロッパで起こっていたできごとは?』などといった問題にも対応できます」

3. テストでいい点が取れたときのことを考える

テストでいい点が取れた時のことを考える

テスト前日はモチベーションキープも大切

テスト勉強に向かう姿勢次第で、集中力も左右されてしまうもの。

モチベ―ションをキープするには、どうしたらよいだろうか。
「『どうせダメかも…』と後ろ向きな気持ちで机に向かっていると、不安な気持ちが大きくなり、集中力が途切れがちになります。

それよりも、いい点のテストが返ってきたときのことを想像してモチベーションを上げるほうが集中でき、結果的にいい点数が取れます

4. 睡眠をしっかりと取る

テスト前日の夜は不安であれもこれもやっておこうと、夜遅くまで勉強してしまうことも。

しかし、睡眠時間が短くなると、記憶の定着に支障をきたすことがあると堀先生は指摘する。
脳科学の研究から、睡眠は記憶を定着させる効果があると言われています。

また、睡眠不足では脳の働きが鈍くなり、せっかく覚えた内容を思い出すのに時間がかかります。

しっかりと睡眠を取り、脳の状態をベストコンディションにしてテストに臨むのがいいでしょう
一夜漬けをしないと間に合わないときは?
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一夜漬けはあまりよくないこととわかっていながらも、どうしても終わらない!そんなときはどうすればよいだろうか。
「寝る時間を削って知識を詰め込むことは、睡眠不足でテスト中に眠くなる危険があるのでおすすめはできません。

でも、それしかないというのなら、先生が『ここはテストに出すぞ!』と言っていた範囲やプリントを見直すなど、最重要ポイントと思われるところに絞って勉強しましょう。

一夜漬けですべての範囲を終わらせようとすると焦るばかりで、勉強がなかなか手に付かないかもしれません。

ここまで終わらせたい!という範囲が10割だとしたら、『7割まで終われば上出来』くらいの気持ちで臨むと、余裕が生まれ、勉強に集中できるでしょう

先輩に聞いた「やってよかったこと&失敗したこと」

先輩に聞いた、やってよかったこと&失敗したこと
これまでいくつものテストを乗り越えてきた大学生や社会人の先輩たちに、テスト前日にやってよかったことを聞いてみた。

まず多かったのは「復習中心の勉強をした」「基礎力の定着に重きを置いた」という声。
授業で解いた問題を反復復習した。テストのときも似たような問題が出たので、焦らず対応できてよかったと思う」
(技術系会社員、男性、福岡県)
 
「テスト週間に入る前にすべての教科で要点リストを作って解き直しを2~3回していて、間違えた箇所のチェックマークが端についている状態なので、前日はさらっと確認をして、チェックマークがついているところを重視して復習した
(会社員、女性、広島県)
 
「新しい問題は解かずに復習中心の勉強を行った。例えば数学では1度解いた問題の解答を見たりして公式の復習をした。
英語は単語の復習や文法の復習をした」
(学生、男性、東京都)
 
「難しい問題に手を出すよりも、公式の確認や、わからなかった分野の基礎問題を解いたほうがよい」
(学生、女性、沖縄県)
 
「応用問題の理解に時間を割くことは効果がないと感じた。応用問題1つを理解する時間に対して、基礎問題だったら3つ覚えることができる。90点から100点にする努力より、50点を90点にする努力のほうが勉強時間に対して点数が上がると感じた」
(技術系会社員、女性、埼玉県)
また、勉強のモチベーションをうまくキープする方法として、
「時間があるときはクラスメイトと一緒に勉強して、わからないところを教え合った
(学生、男性、大阪府)
 
「青色のペンで書くと記憶しやすいという当時の自己流のはやりがあり、とにかく青いペンで書いて覚えた」
(学生、女性、埼玉県)
 
「やる気が出ない場合は簡単なところや得意なところから取り組んで、勉強する気分に切り替えていた」
(会社員技術系、女性、北海道)
など、自分なりの方法を見つけていた様子が見られた。

一方で、「これは失敗だった!」というエピソードを聞いてみると、最も多かったのは「徹夜・一夜漬け」という回答。
睡眠時間を削っての一夜漬けはおすすめしない。テスト当日に内容を思い出せないものもあり、睡眠を少しでも取らないと脳に定着しないことを知った
(学生、女性、熊本県)
 
「全然自信のなかった化学は、前日に徹夜してとにかく勉強しようとしたが、眠気がとにかく強く、眠気に耐えているうちにほぼ頭に何も入っていないまま外が明るくなっていくことに絶望し、結果散々な点数を取った」
(公務員、女性、宮城県)
 
「徹夜は意味がない。短期的記憶なのですぐに忘れる
(学生、男性、大阪府)
次いで、「意気込んでやり始めたはいいが、最後まで終わらなかった」というような声も。
「前日にノートを作って整理しようとしたが、ノート作りが目的になり肝心の内容が頭に入らなかった」(会社員技術系、男性、福岡県)
 
「いろいろな問題集に手を出してしまい、その結果やっておいたほうがいい問題の解き方を忘れてしまい、本番で解けなくなってしまった」
(学生、男性、東京都)
 
「前日に難しい問題に手を出しすぎて、できないものばかりが気になり精神的にも辛かった
(会社員、女性、兵庫県)
さらに、「なかなか集中できずに時間ばかりがたってしまった」というような失敗談もあった。
気分転換に携帯を触り、そのままだらだらと時間を過ごしてしまった。気分を変えるなら、別教科や得意教科の勉強にすればよかった」
(学生、男性、東京都)
 
「定期テスト後に提出する課題をためてしまい、テスト勉強どころではなくなってしまった
(会社員、女性、長野県)
\先生からのアドバイス/

「授業で解いた問題を反復復習したり、先生が力説した部分を復習したり、テスト前日は『範囲を絞った学習』が効果的です。

前日になってから焦って詰め込む…という状態になっているのは計画が甘かった証拠。

直前になって、じたばたと頭に入れた記憶は定着しにくいものです。

焦る気持ちはわかりますが、スパッと割り切って睡眠時間を確保し、次回のテストこそ、計画的に…と反省しながらベッドに入りましょう。

前日の夜は目標の7割くらいでキリをつけて寝て、むしろ、その分朝早く起きて勉強するのがいいでしょう。

定着した記憶を朝のスッキリした頭で整理することで、効率的な復習ができます」

定期テスト当日に心がけたい“4つのこと”

1. テスト当日も「いつもどおり」に

テスト当日も「いつも通り」に

朝食をしっかり摂り、脳にエネルギーを補給しよう

テスト当日だと張り切って早起きする人もいるが、堀先生は「いつもと同じか少し早めの時間に起きるのが理想的」という。
「テストだからといってまだ暗いうちから起きたりすると、試験中に眠くなり、集中のリズムも崩れてしまいます

脳のエネルギーとなる、朝ごはんもちゃんと食べましょう。

もし前日の勉強量に不安があるなら、1時間くらいの早起きならそれほど影響がないので、昨夜勉強した範囲のおさらいをしてから登校するのがいいでしょう」(堀先生)

2. 休み時間は知識系の最終チェックを

 テストの当日の休み時間は、どのように過ごしたらいいのだろうか。
まずはトイレを済ませ、いったん頭を休ませましょう。

テストとテストの合間の短い休み時間は、次のテストの知識系の確認をするなどして、気持ちを切り替えましょう。

30分以上の長い休み時間は、これまで勉強したノートなどを見返し、何度か間違ってしまった問題の解き方を確認するなどして、自信を高めてテストに臨みましょう

3. できていないことには目を向けない

また、前のテストのことが気になって、「あの問題、何て答えた?」などと友達と答え合わせを行うのはNGだと堀先生はアドバイスする。
「もし、自分が間違った答えを書いてしまったかも、と思ったら、そのことが気になって次のテストに集中できなくなってしまいます。

どうしても周りの声が気になってしまう、という人は耳栓を持っていくのもいいでしょう。

冬の教室など、暖房が効いていると頭がぼんやりしますから、外に出てリフレッシュするのも手です

4. 時間配分を決め、得意な分野から解き始めよう

時間配分を決め、得意な分野から解き始めよう

自信をもって解けそうな問題から優先的に

テストの問題は頭から順番に解いていくという人が多いようだが、高得点をねらえる問題の解き方はあるのだろうか。
まず、全体を見渡して、おおよその時間配分を決めましょう。

例えば、大問が3つあったら、それぞれどのくらい時間をかけられるか大まかに決めます。

その中で自信をもって解けそうな問題、得意な分野を優先的に解きましょう。

すべての問題を解き終わったら、誤字脱字、計算ミスがないかを念入りにチェック。

それでも時間に余裕があれば、設問文も見直しましょう。

『正しくないものを選べ』という設問なのに、『正しいもの』を選んでしまっていたり、『本文からの抜き出し』を求められているのに、『自分の言葉』で答えてしまっていたりすることがあります。

設問を読み間違えていないか、落ち着いて見直してみましょう」 

先輩に聞いた「やってよかったこと&失敗したこと」

先輩に聞いた、やってよかったこと&失敗したこと
ここで、テスト当日の過ごし方について、大学生や社会人の先輩に聞いてみた。

その中でやってよかったという声が多かったのが、「最後の見直し」

この見直しが効率的にできるように、「見直しノート」を作ったという先輩もいた。
公式や例題など簡単なところをもう一度見直して自信をつけてテストに臨んだ。だいぶ緊張していた心が軽くなったのでよかったと思う」
(学生、男性、大阪府)
 
「朝、見直しをすること。試験前も自分でまとめたノートなどをみて、最後まであきらめない
(学生、女性、京都府)
 
「事前に、ここはテスト直前に確認したいという範囲をメモしたり、教科書にふせんを貼っておいたりしておいて、当日はそこを集中的に見た」
(学生、女性、秋田県)
 
「やったつもりでいても忘れていたりするので、勉強した範囲をもう一度復習することを心がけていた
(学生、男性、岩手県)
そして、よかったことで次に多かったのが「朝ごはんを食べること」

緊張して食欲がないときは、バナナなどフルーツだけでも食べていくといいみたいだ。
早寝早起き朝ごはん、いつもどおりの生活をして苦手な部分に目を通す」
(公務員、女性、宮城県)
 
朝ごはんを食べる。早めに学校に着く」
(学生、女性、京都府)
 
ちゃんと朝ごはんを食べ、いつもと同じように登校するなど、普段の生活と同じような1日を過ごす」
(学生、男性、東京都)
続いて、これは失敗した!というエピソード。

最も多かったのは、「直前に焦ってあれこれ詰め込もうとすること」だった。
直前まで必死になって頭に知識を入れようとすること。なんとなくの知識しか頭に入らないので、試験中に思い出そうとしても断片的しか思い出せない
(学生、男性、京都府)
 
「無理して朝まで勉強してしまい、テスト中に眠くなってしまった
(パート・アルバイト、女性、福岡県)
 
「当日までに勉強してこなかった内容を頭に入れようとしたときは総じて効果がなかった。直前は今までやってきた内容の確認をしたほうが得点につながると感じる
(学生、男性、京都府) 
なかには、こんな回答も。                                                           
事前にトイレに行かなかったこと。テスト中に集中できず、いつもより点数が下がった」
(技術系会社員、男性、福岡県)
 
テストとテストの間に答え合わせすると不安な気持ちが増大してしまった。お昼休憩もお腹いっぱい食べて眠たくなったので、あんまり食べないようにすればよかったと思った」
(会社員、女性、北海道)
 
できなかったテストをいつまでも引きずること」
(技術系会社員、女性、大阪府)
\先生からのアドバイス/

「テストで差がつくのは『どこかで見たことがある問題』『一度やったことのある問題』です。

直前は手つかずの部分に目が行きがちですが、暗記したはずのことを思い出せるようになっているかを確かめることに時間をかけるのがいいでしょう。

『確実に覚えている!』ことが確認できれば、自信につながるはず。

前向きな気持ちでテストに臨めるでしょう

そして、脳が働いているときはものすごいエネルギーが消費され、そのエネルギー源はご飯やパンなどに含まれているブドウ糖だと言われています。

朝、ちゃんとご飯を食べて脳に栄養を行きわたらせた先輩は、科学的にも正しい行動をしていたと言えます」

「こんなときどうする?」に堀先生がアンサー

こんなときどうする?に堀先生がアンサー

テスト直前のお悩みあるある…解決策はあるのだろうか

みんなが悩みがちなことを堀先生に聞いてみたので、参考にしてみよう。

Q. 「テスト前日、明日にせまったテストの教科と、明後日受けるが最も苦手な教科、どちらを優先したらいいですか?」

A、「明日受ける教科を優先するべきです。

そのテストの手応えがすごく良ければ、『よし!この調子で次は苦手教科を克服するぞ!』と勢いがつきます。

明日の教科が気になりながら明後日の苦手教科を勉強すると、集中できず、どちらも中途半端になってしまいますので、効率がよくないです」(堀先生)

Q.「前日なのにどうしてもやる気が出ない…どうすればいいですか?」

A、「マラソンでよくいわれることですが、最初は疲れて辛いが、脳内でドーパミンが分泌されると、そのうち疲れを感じなくなり、むしろ楽しいと感じる『ランナーズハイ』という現象が訪れます。

これは勉強にも当てはまり、『初めは気乗りしなかったが、やっているうちに楽しくなってきた!』ということがよくあります。

やる気が出ないままでいいので、とにかく机の前に座って勉強に向かってみてください。

やる気は後からついてきますので、簡単な問題から始めましょう

Q.「テスト本番で出題範囲にないものが出たときの対処法はありますか?」

A、「冷静にテスト全体を見てみれば、想定外の問題は多くないはず。

見たことのない問題は後回しにして、できそうな問題から取りかかりましょう。

難問や奇問はみんな解けないと考えて、それよりも『一度やったことのある問題』や『どこかで見たことのある問題』を落とさないようにしましょう」

自分の力を信じて落ち着いてテストに臨もう

自分の力を信じて落ち着いてテストに臨もう
テスト前日や当日は、できていないことばかりが目について、焦ってしまう人もいるかもしれない。

そんなときは、今まで勉強してきたノートを見返すなどして、自信を取り戻すようにしてみよう。

今まで頑張ってきた自分を信じて、「ここは勉強したから大丈夫!」という気持ちでテストに臨んでほしい。

 
取材・文/インパクト 監修/堀浩司 構成/寺崎彩乃(本誌)
※本調査は2021年7月、全国の20代の男女104名を対象にアンケートを実施


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