スマホは○、辛いものは×? 午後の授業で眠くならない方法5選
「よーしお腹もいっぱいになったし、午後も頑張るぞ!」そう思った矢先、睡魔に襲われる…。5時間め以降に襲ってくる眠気、どうにかしたい!
そこで、食事の摂り方と体内時計の関係について研究をしている早稲田大学の柴田重信教授に、眠気に打ち勝つ方法をお聞きすることに!
そもそも、なんで食事をすると眠くなってしまうの?
「食事をすると、それを消化しようと血液が胃腸に集中するため、体がだるくなり眠くなってしまうんです。さらに、私たちの体には『眠気の周期』があり、夜中の0時とお昼の12時ごろに眠気がくる仕組みになっているんですよ。つまり、このふたつの影響が重なることによって、昼食後はとても眠くなってしまうのです」(柴田先生)
消化にエネルギーを使う昼食後に、ちょうど眠気の周期が来ていたなんて…。それは、眠いワケだ。
では、授業中に眠くならないためにはどうすれば…?
■ペパーミント、レモングラスのハーブティーを飲む
「実は、紅茶にはコーヒーの約2倍のカフェインが含まれています。なかでも、ペパーミントとレモングラスは脳をリフレッシュさせる効果が高くオススメです。カフェインが効き始めるのは、摂取してから約1時間後なので、午後の授業が始まる1時間ほど前にコップ1杯の量を飲んでおくといいですね」
■スマホやタブレット端末などの液晶を見る
「スマホの画面に使われている青色光は脳に刺激を与える作用があります。即効性があるので眠気が襲ってきたらすぐに液晶を見つめるようにするといいですね。授業中スマホが見られない場合は、休み時間に数分見つめておくだけでも眠気防止に役立ちますよ」
さらに、昼食のメニューや食べ方を工夫することでも、午後の授業で眠くならないようになるとか!
■辛い食べ物を避ける
「眠気というのは、急激に体が温まり、体温が下がるときに襲ってくるものなんです。唐辛子やスパイスなどが多量に使われているものを食べると『食事性発熱』といって体の中から熱くなり、急激に体温が上がります。その体温が下がるときに眠気がくるので、汗が出るほどの辛いものは、お弁当や学食では避けるようにしたほうがいいですね」
■消化に時間がかかるものを避ける
「消化に時間がかかるものは、体内のエネルギーが胃腸に集中してしまうため、脳に血液がまわらなくなり、眠くなってしまいます。トンカツや唐揚げといった、肉のかたまりのようなものは消化に時間がかかるので避けましょう。お肉が食べたい場合は、豚のしょうが焼きなど、薄いお肉がオススメです」
■野菜から食べる
「食事の際に炭水化物から食べ始めてしまうと、血糖値がぐんと上がってしまいます。眠気は、血糖値が急に上がることで感じやすくなるので、食物繊維を多く含む野菜から食べ始めるようにすれば、血糖値の急激な上昇をさけられますよ」
午後の睡魔にどうしても勝てなくて困っている…という人は、食べるものや食べ方を工夫してみよう。簡単にできる眠気撃退法をとりあえず試したい! という人は、まずはスマホやタブレットを見つめるところから始めてみては?