割引ありも!インターネット出願可能な大学が増加!
近頃の大学入試には受験生にうれしい動きがあることを知っているだろうか。
大学入試の出願といえば、紙の願書を思い浮かべる人がほとんどだろう。しかし最近は、紙の願書だけでなくインターネットから出願できる大学が増えている。大学のウェブサイトにアクセスして出願ページに必要な内容を入力し、送信するだけで受け付けてくれるのだ。
7年前からインターネット出願を導入している中京大学では、紙の願書の受け付けも行っているが、ホームページによると12年度入試では全出願者の約98%がインターネットからの出願を利用したという。受験生が紙ではなくインターネットでの出願を選ぶのはなぜか? それはインターネット出願にすることによるメリットがたくさんあるからだろう。
【メリット1】手間が省ける
紙の願書は「水性ボールペンはNG」「書き間違えを修正液で消すのはダメ」など面倒なことが多い。インターネット出願では気軽に修正でき、入力不備は画面でチェックできるので安心だ。
【メリット2】時間が省ける
願書を取り寄せる時間が不要で、インターネットにつながったパソコンがあれば思い立ったその日に出願できる。他大学の合格状況を見ながら締切日ギリギリの出願も可能だ。
【メリット3】受験料の割引がある大学も
大学によっては、インターネット出願した場合は1志願あたり3000~5000円の割引を行ったり、複数同時出願する際にお得なパック価格を設定している。実はインターネット出願は大学側でも願書の印刷や処理のコストが削減できるため、受験料に還元する大学もあるのだ。
また、出願方法が紙からインターネットに置き換わることで、地球環境保護にも効果があるようだ。例えば、近畿大学では昨年度13万部の願書セットを用意したが、これらを積み上げると東京スカイツリーの高さの約3倍に相当。そのうち約3万部は使用されることなく破棄されており、紙資源の無駄遣いが以前から問題となっていたという。
「地球環境保護の観点からペーパーレス化を図ろうというのが、インターネット出願導入の一番の動機。将来的には紙の願書を廃止することを視野に取り組んでいます」(近畿大学入学センター事務長世耕石弘氏)
受験生にも地球にも優しいインターネット出願。来年度以降の受験生も覚えておくとよさそうだ。