覚えておきたい面接の常識・非常識
今年もついに師走に入り、高校3年生にとっては、大学推薦入学試験の模擬面接が始まる時期。毎日、受け答えなどの練習に励んでいる人も多いのでは? でも実は、何気なくとった行動が非常識だったり、マナー違反だったりする危険性もある。
そこで今回は「受験生のためのマナーガイド」から、高校の先生たちが見てきた、生徒たちの面接にまつわる失敗エピソードをご紹介。人のふり見て何とやら…、本番までにしっかり学んでおこう。
・うっかりおしゃべりしていたら…
「個人面接の模擬面接をしていた際、廊下で待機させていた生徒が平気でおしゃべりをしていました。『面接試験では待機中の様子も見られている』と伝えました」(京華商業高等学校・曽根和志先生)
・会話に集中するあまり、足元がおろそかに
「面接練習中にいたのが、次第に膝が開いてしまう女子。初めは気をつけていても、受け答えに気がいってしまうと、膝が開いてしまうんです。その都度注意をする、あわてて膝を閉じる、の繰り返しでした」(埼玉県立岩槻商業高等学校・小境幸子先生)
・長いスカートはみっともない?
「普段スカートを折り曲げて短くしている生徒に、きちんとするように指導すると『長いスカートはみっともない』と抵抗されました。折り曲げずにはくのが、社会の常識です」(東京都立H高等学校・K先生)
などなど、普段の生活で染み付いたクセが抜けないために起こった失敗談が。こんなふうに、面接本番で失敗をしないための基礎を知っておこう。
◆敬語を正しく使えている?
体育会系でありがちなのが「~っす」という表現を使うこと。これは元気のよさと威勢のいい言葉遣いをはき違えているケース。語尾はきちんと発音することを心がけて。
◆服装で好感度UP
制服がある場合は、基本的には着用するべし。ない場合は、無地のシャツやブラウスと、スカートやスラックスを合わせよう。日頃のスタイルは一度忘れて、受験用だと割り切って。
◆入室の際はあせらずに
ノックする手を軽く握った状態で、コンコンと2回。面接官の「どうぞ」という声かけを聞いてから、入室する。部屋に入ったら、「失礼します」とはっきり声を出そう。
などなど、基礎だけでも覚えておきたいことは多い。
面接は、動き方や敬語に慣れるためにも早め早めの準備が大事。これらを参考に事前対策を練っておくことはもちろん、当日風邪をひいちゃった…なんてことのないよう、体調管理もしっかりと!