現役高校生の「読書実態調査2022」発表!月の読書時間は8時間、月の本代は1410円

スタサプ編集部です。気づけは9月、読書の秋だね~。

高校生のみんなは本ってどのくらい読んでる?

SNSに動画サイトなど、いろんな娯楽であふれてるなか、世間では「若者の読書離れ」なんて言われてる。

けど、高校生エディターの子に取材をしたらカバンの中に本が入ってたり、朝読書の時間があったり、夏休みに読書感想文があったり、総合型選抜で志望分野の本を読んでたり…。

実際のところ、実はみんな本読んでるんじゃない?ってひっそりわれわれ、思ってました。

ということで、今回の調査は「高校生の『読書実態アンケート2022』」を実施!

読書時間ってどのくらい?本に月いくら使う?紙で読みたいのはどのジャンル?など、高校生のみんなの読書のリアルを調べてみたよ!

スタサプ編集部の「読書の秋」エピソードは…

スタサプ編集部(編集長) MIKA



どっぷりはまる時期と読まない時期の差が激しいのですが…!

中学のころは、図書館に足しげく通って、宗田理さんの僕らシリーズとクレヨン王国シリーズを読破しつつ、『Newton』(貸出不可)最新号を読んでました。

高校のころは、毎月音楽雑誌4-5冊に『Newton』を購入。

ミッションスクールに通っていて聖書を持っていたのでこともあろうか授業中に旧約聖書を読むのも好きでした。

大学のころは、デザイン&ブランディング系の本を読み漁りつつ、洋楽雑誌&村上春樹さんワールドにどっぷり。

社会人になってからは、ビジネス書を読みつつ、重松清さんや荻原浩さん、恩田陸さん、伊坂幸太郎さん、三浦しをんさんが好きでした。

変化球で(!?)バブル期の日本が垣間見える(と当時の私は思った)林真理子さんの小説もおもしろかったです。
スタサプ編集部 SEN


昔から読書は好き!マンガもそれ以外もどっちも読みます。

高校生の時は友達と本の貸し借りをよくしてたなあ。

最近読んでおもしろかったのは『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』(阿佐ヶ谷姉妹/幻冬舎文庫)。

あのお二人の「地味おもしろい」生活、あこがれる…!
●アンケートに答えてくれたのは…

アンケートに協力してくれたのは、日本全国の高校生エディター&「スタサプ進路公式LINE」の友達に登録してくれている高校生のみんな。協力ありがとう!

ちなみに高校生エディターLINEへの登録リンクは記事の最後に案内があるよ~。

【調査概要】
回答者属性:高校生
有効回答数:1000人(男子314人、女子686人)
調査期間:2022年8月16日(火)~8月18日(木) 

そもそも本って読む?

まずは大前提、みんなは本を読んでいるのかいないのか。

「読書ってする?(小説などの活字の本・マンガ・雑誌を含む)」を聞いたところ、約8割が「読書をする」と回答!



「読書はしない」は2割で、高校生の多くが何かしらの書籍に触れていることがわかったよ。

大人が想像していた「若者の活字離れ」がめっちゃ進んでる⁉って状況とはちょっと違うのかも。

8割が何かしらの書籍を読んでいる!

ちなみに「読書をする」と回答した人が読んでいる書籍の内訳は「活字の本」と「マンガ」が両方とも7割以上!

マンガだけじゃなくて、本も同じくらい読んでいる人が多くて驚きだ~。



一方「雑誌」は3割で、だいぶ低めな結果に。

定期的に発行されることが多く、情報の鮮度が価値になる雑誌。

最近の高校生のみんなは、そうした情報収集はInstagramなどのSNSでキャッチしてるのかも!

スタサプ編集部 SEN


そういえばこの夏高校生エディターに取材した時も、「ファッション系の雑誌は買わずにInstagramで#タグ検索」って子がちらほらいたなあ…。

私が高校生の時はけっこう周りの子もファッション誌を買っていて、「青文字と赤文字どっち派?」なんて会話もありましたが…しみじみ。

(※青文字系・赤文字系は女性向けファッション誌のカテゴリ分け、気になる子は検索してみて!)

毎月の読書時間はどのくらい?

続いては月の読書時間!

読書してる率が8割とはいえ、「読書してるよ!1カ月に5分!」だと、「読書離れしてない!」とは言い切れない…。

ということでリサーチした結果、全体平均は「約8時間」。



みんな、想像以上に読書に時間を使ってるみたい。

1日約16分、朝読書やスキマ時間にぴったり

1日換算だとだいたい16分、朝読書の時間とかで毎日ちょっとずつ読んでたらそのぐらいの時間になりそう。

ちなみに学年別にみると、高1が9.7時間、高2は8.9時間、高3は6.9時間という結果に。

学年が上がるにつれて受験などで勉強が忙しくなる分、読書にさける時間が少なくなってるのかな、という様子が見て取れたよ。

月に書籍にいくら使う?

続いては毎月書籍に使う費用のリサーチ!

全体の平均額は月1410円という結果に。


 

ちなみに「高校生のお小遣い額調査2022」で出た高校生のお小遣い額平均は5582円。



掛け合わせて考えると、だいたいお小遣いの25%=4分の1を本に使っているという計算。

今はいろんな娯楽があるし、いろんなお金を使いたいシーンがある中での25%、だいぶ大きいのでは!

お小遣いの4分の1を本に使っている計算に

ちなみに学年別にみると、高1は「1805円」、高2は「1394円」、高3は「1307円」。

学年が上がるにつれて金額が減っていくのは、受験で本を読む時間自体が減っていく様子が金額からも見て取れたよ。

本を手に取るきっかけは?

書店のPOPが高校生に刺さっている模様

本にお小遣いの4分の1を使っているJKDKのみんなが本を手に取るきっかけを聞いてみると、「店頭のPOP」が5割以上で圧倒的1位に。



オンラインでの買い物が日常的になり、「本が欲しい」と思ったときに最短即日で発送される時代だけど、実店舗に足を運んでいる高校生が多いみたい。

Real Voiceでも「本屋さんの店員さん=本が好きな方ってイメージがあって、信頼できるから!」(高1/神奈川県/miracle/女子)、「書店のPOPは店員さんのおすすめの本でおもしろい内容のものが多いから」(高2/神奈川県/たくみん/男子)など、たくさんの本を読んでいるであろう書店員さんを信頼して購入するという声も多かったよ。

また「書店で本を見ててきれいなPOPがあり、いいなと思ったから」(高3/栃木県/mint/女子)、「店頭POPは紹介のしかたがうまくて、ついつい読みたくなってしまう」(高2/千葉県/ひよこ/女子)など、POP自体のクオリティの高さで手に取りたくなる…!という人も。

高校生のみんながリアルに訪れる書店での出会いを楽しんでいる様子が見て取れたよ。

\1位「きっかけは店頭のPOP」派のReal Voice/

■店員さんのおすすめにハズレなし
「書店のPOPはほんとにおすすめの本しか書かれてなく、ハズレがないと思うから」(高1/静岡県/ほのか/女子)

「本屋さんのPOPは店員さんが読んでから書いてある場合が多いため、大体惹かれた本の内容と同じものを探せるから」(高3/大阪府/虹/女子)

「私は、自分が好きだからというよりは、おもしろそうという感覚から選んでいるから、おすすめで選ぶことが多いです」(高1/福岡県/トビ/男子)

■紹介が上手で気になる
「POPのあらすじで惹かれることが多い。続きが気になってつい買ってしまう。選択肢にはないが書店の売り上げランキング上位のものもどのくらいおもしろいのか気になって買ってしまう」(高1/高知県/ぅゎゎ/女子)

「本屋さんに行った時におもしろそうな本のPOPを見ると気になるから」(高3/東京都/ゆきみだいふく/男子)

「自分がまさに悩んでいることがPOPに書かれていてとても惹かれたから」(高1/東京都/課題終わらん勢/女子)

「私的に、POPはいかに作成者がその本についてどう思っているかの熱量が感じられる部分だと思っていて、例えあとがきを写しただけだったとしても、それをどうおもしろく書くことができ、また人を惹きつけることが出来るかがポイント。その人がそれだけの想いを込めて描いてくれているのなら手に取ってみようと思うからです」(高1/和歌山県/かいわれ/女子)


■POPのビジュアルに惹かれる
「本屋さんで働く人が書くPOPは、目につくし、わかりやすい、とても興味が惹かれるから」(高3/北海道/ここあ/女子)

「お店のPOPなら本好きが書いて出してると思うから信用できるし、POPの書き方がそそられる!」(高2/宮城県/ぱせり/女子)

「正確にはPOPではなくて背表紙や表紙を書店で見ておもしろそうなものを衝動で買ってしまったりします」(高2/北海道/れん/女子)

「よく本屋に行くことが多いので、長期間店頭に置かれているものや人気のものが、本屋さん目線で陳列されているから」(高3/大阪府/ケイスケ/男子)

趣味が合う「友達のおすすめ」は間違いなし

2位は「友達のおすすめ」が29.6%でランクイン。

身近な人の口コミで思わず手に取りたくなっちゃうこと、あるあるだ!

なかでも一番多かったのは「趣味が合う友達におすすめされる」。

「趣味が同じ友達から勧めてもらうと好きな本に辿り着ける」(高3/長崎県/ゆっち/女子)、「趣味の合う友達や先輩からのお薦めに外れがないので素直に読みたいと思えるから」(高2/山口県/ゆうな/女子)など、趣味が合う=おもしろい本に巡り合えるという信頼度や期待値が高いからと回答していた子が多かったよ。

また「頭が良くて語彙が豊富な友達が小説をおすすめしてくれて、自分も同じ世界を見てみたいと思ったから」(高2/長野県/いだちゃん/女子)など、おすすめしてくれた人自身に興味がある場合も。

確かに、頭がいい子って普段どんな本を読んでるのか、気になっちゃうかも!

ほかには「友達からのおすすめの本を読めば、話の種になるから」(高2/東京都/イーちゃん/女子)など、本のおすすめをコミュニケーションのきっかけとしている子もちらほら。

「おすすめされた本、読んだよ~」といえば、おすすめした側としてもうれしいし、いい感じでコミュニケーションができそう。

ちなみに「先生のおすすめ」1割未満と少なめではあるものの、おすすめ本が娯楽だけじゃなくて、人生や進路を考えるきっかけにもなっているみたい。

​「人生に悩んでいた時に先生からおすすめしてもらった本が刺さってから、人のおすすめをよく聞くようになった」(高3/福岡県/の/女子)、「先生方は自分たちに必要なことを、先生を媒体としてでは無く、自分たち自ら読書から得てほしいのだと思っていますし、それはとても大切なことであるとも思います」(高1/神奈川県/がむんちょ/男子)など、その本がターニングポイントになったという声が寄せられたよ。

\2位「きっかけは友達のおすすめ」派のReal Voice/

■趣味や好みが似ている友達からのおすすめ
「その作家さんが好きで読むとか、同じジャンルが好きな子に紹介してもらったから」(高3/京都府/スズラン/女子)

「友達と趣味が合うのでその友達が紹介してくる本はだいたい当たりの本だから!」(高2/千葉県/みんみん/女子)

「友達と本の好みが合って、おすすめの小説を1度読んでからすごくその小説にハマったのでその子のおすすめは間違いないと思ったから」(高3/京都府/えむ。/女子)

「好みが似ている友人からの勧めならおもしろいかもしれないから」(高2/埼玉県/ごま/女子)

「保護者や友達など親しい人からオススメされると気になるから」(高3/北海道/あかまる/男子)

「人がおもしろいと勧めてくれると読みたくなるから」(高2/長野県/じぇーぴー/男子)

■センスがいい・頭がいい・読書好きな友達のおすすめ
「友達がセンスあるからおすすめされた本は自然に読みたくなる」(高3/山口県/あや/女子)

「頭がいい友達がおすすめした物だとその子はどのようなものが好きなのかしてるきっかけになるから」(高1/千葉県/まなm/女子)

「本をたくさん読んでいる友達がおすすめしてくれた本はほとんどおもしろいから」(高2/兵庫県/つむぎ/男子)

「色んな人の好みの本を読み、自分の1番好きな本を見つけたいから」(高3/埼玉県/徳川家康3世/男子)

■コミュニケーションのきっかけになる
「好きな本について友だちが語っているとおもしろそうだなと思うことが多くあるし、友だちとの話のネタにしたくなるから」(高2/神奈川県/むー/女子)

「友達とその話で盛り上がる事ができるから」(高2/神奈川県/じい/男子)

「保護者や友達との話のネタを増やしたり、人の輪を広げたいから」(高3/和歌山県/トトロ/女子)

JKDKはTikTok &Instagramで本を選ぶ時代

SNSでバズった昔の本が重版になったりと、本が売れるきっかけにもなるインターネット。

今回のきっかけランキングでも3位「インフルエンサーのおすすめ」、4位「WEBの広告」などSNSやネット経由で手に取る人が約3割いたよ!

「TikTokで流れてきておもしろそうだなーと思いみてみようとおもったから」(高2/北海道/スター/男子)、「よく見ているYouTuberの人がインスタでこれおもしろいよ!っておすすめしていて私も読んでみたくなったから」(高3/高知県/ライム/女子)など、インフルエンサーのおすすめで手に取っているの、デジタルネイティブならではって感じかも。

ちなみに「#読書」のタグを調べてみたところ、Instagramの投稿が420.6 万件、TikTok も73.9万回試聴(いずれも2022年9月5日時点)とかなりたくさん投稿されていてびっくり。

「けんごさんという方の紹介がとても興味をひき、自分の好きなジャンルの本を買うのに役立つから」(高1/福島県/ホワイトタイガーの赤ちゃん/女子)、「Instagramでけんごさんが紹介している小説を読むのが好きです」(高2/東京都/Kyo/女子)など、好きな読書系インフルエンサーの名前をあげてくれた子もいたよ。

またWEBの広告をきっかけと回答した人からは「Twitterでの広告にはおもしろかったなどのリプライが付随してくるので余計読みたくなってしまう」(高3/兵庫県/テスラ/男子)、「ネットや電車内の広告の宣伝の仕方が上手で、つい読みたくなっちゃうから」(高3/東京都/ぱんだ/女子)といった声も。

そのSNSならではの機能を使った広告、高校生にも届いているみたいです。

\「SNSやネット経由」派のReal Voice/

■SNS広告がきっかけ
「ネットの広告は途中のところを切り取って載せているけど、載っていない部分まで気になってしまうから」(高3/愛知県/ゆっぴ/女子)

「YouTubeでよく続きが気になるような広告を出してくるから」(高2/東京都/のぞみ/女子)

「自分で広告をみて、自分の感性で良いなと思った本が一番だから!笑 紹介された本はあまり読む気になれない」(高1/岐阜県/マウマウ@/男子)

「マンガアプリで流れてくる広告が気になって読んでみるという流れで連鎖が起きるから」(高2/埼玉県/はははは/男子)

■インフルエンサーが紹介している
「TikTok で本当に読みたくなるような紹介をしている人がいて、それを見ると読みたくなる」(高3/山口県/くりーむぱん/女子)

「インスタで簡単に内容をまとめてくれてるのを見ておもしろそうと思うから」(高2/福岡県/おと/女子)

「インスタでおもしろいポイントが書かれていて読みたいと思うから」(高3/大分県/田舎のじぇーけー/女子)

「本をよく読んでいるTikTokerやYouTuberの方の口コミを聞いて興味を持ったものを読んでみたいと思うから」(高2/岡山県/むーん/女子)

「Instagramでオススメの本みたいな投稿をみて、読んでみたいと思ったから」(高3/滋賀県/はるやん/男子)

「Twitterで好きな政治家が本を出していて、読んで共感したい気になったから」(高3/岡山県/はると/男子)

「本に精通したYoutuberが勧める本はよいものばかりだったから」(高1/大阪府/おにた/男子)

■いろんなジャンルの本に出会える
「ネットの広告は普段見ないジャンルも流れてくるし、その後あらすじとか見て買うか買わないか即判断できるから」(高3/兵庫県/あんこう鍋/女子)

「少しマイナーなマンガが好みなので、ふとした瞬間に出てくる広告を大切にしてる」(高3/愛知県/めんてん/女子)

「広告は当たり外れが多いが、当たりの物だと段違いにおもしろいものが多いから」(高3/福岡県/かふぇらて/女子)

「広告の勧め方がおもしろそうに見えるから」(高3/神奈川県/カイト/男子)

模試の問題文が受験生の貴重な読書タイムに⁉

個人的に気になったのは「現代文の模試や国語の教科書に載っていた」(13%)。

実はこれ、スタサプ編集部SENも経験があったので、同じ子が意外といてうれしい!

「模試やテストの問題の文章は展開が気になるところで終わっているので、テストそっちのけで気になるから読みたい」(高3/新潟県/生物に未練がある物理選択/女子)、「模試に使われていた小説の続きが気になって読んでみたらすごくおもしろかったから」(高3/兵庫県/そーた/男子)など、続きが気になってしまう気持ち、わかる。そっちのけはちょっとあれだけど…!

特に「普段の高校生活では忙しくてなかなか本が読めないけれど、模試や教科書で出てくるのは強制的に読まなければいけないもので、久々の本を楽しめる→すごくおもしろく感じるから」(高3/神奈川県/さくら/女子)といったように、読書する時間が取れない受験生が現代文から読書の楽しみを得ている姿もなんかしみました。

\「現代文の模試や国語の教科書に載っていた」派のReal Voice/

■全部読みたくなる
「模試やテストなどでおもしろいなと思った話は一部だけじゃなくて、全部読みたくなるから」(高1/神奈川県/ぴんくたぴおか/女子)

「現代文の長文を解いている時に好みの話だと、問題ででてきたところ以外も読みたくなる」(高3/埼玉県/さにー/女子)

「模試やテストで載っていたものをゆっくり時間をかけて最後まで読みたい!と思うことがあるから」(高2/奈良県/いーちゃん/女子)

「テストに出てきた話で、感動したものなどは気になってしまうから」(高3/宮城県/さち/女子)

「現代文で変わった小説が問題になっていると、原作を読みたくなってしまう」(高3/千葉県/ゆう/女子)

「模試や教科書に途中までしか載っていないとき、すごく続きが気になるので、読もうと思うから」(高3/兵庫県/あおりんご/女子)

「現代文の模試で使用された文章がおもしろく、物によっては切り抜かれた場面以外も読みたいと思う時があるから」(高3/愛知県/NY/男子)

「現代文の前にあらすじが乗ってることがあるけどその部分をもう少し読みたい欲が出るから」(高2/埼玉県/やよいごぜん/男子)


■関連する本を読みたい
「現代文に出てくる筆者の有名な本を読みたいと思ったから」(高3/茨城県/アリス/女子)

「テストでよく見かける著者だと読もうと思う」(高3/神奈川県/す。/女子)

「教科書にのるような作者さんは他にもおもしろい小説を書いていることが多いから」(高3/埼玉県/茶渋/女子)

「授業でやってる現代文はおもしろいし、その関連で他にも読もうと思ったため」(高2/埼玉県/Ih/男子)
スタサプ編集部 SEN


「友達のおすすめ」、世界史が覚えられなくて『ベルサイユのばら』(フランス革命が舞台)とか『天は赤い河のほとり』(紀元前のヒッタイトが舞台)借りてたのを思い出しました。なつかしー。

あと「現代文の模試や国語の教科書に載っていた」、私は学校で受けた模試に恩田陸さんの『夜のピクニック』が出題されて!

問題文がおもしろすぎて試験中続きが気になって仕方がなかったのを今でもはっきりと覚えてます。

(ついでに部活の友達と登場人物が同じ名前だったので、終わった瞬間友達と「現代文の問題文、めっちゃおもしろくなかった⁉しかも同じ名前!」と盛り上がりました笑)

そのあと書店にその本を買いに行って、そしてそこから恩田陸さんにはまり、今も愛読中です。

紙媒体を買って読みたい派の理由は?

最後は「紙媒体で買って読みたいジャンル」の本をリサーチ!

紙で買いたいジャンル、1位は「小説系」が6割で1位。

2位は「単行本・コミックス」(5割)、3位は「マンガ以外の雑誌」(2割)だったよ。

繰り返し読むならやっぱり「紙」

REAL VOICEで一番多かったのが「手元にあると繰り返し読みやすいから」というコメント。

「何度も繰り返し読みたいから。実生活に役立つことだったり、人間関係の悩みとかの解決の糸口になったり、息抜きだったりとして、いつでも自分の物で読める状態にしておきたい」(高3/埼玉県/Yu/女子)、「好きなマンガが見つかったら何回も読めるようにとっておきたいから」(高2/千葉県/あかね/女子)など!

お気に入りで何度も読みたい本こそ、すぐ手を伸ばせる場所にキープしておきたい派が多数。

\「繰り返し読みたい」派のReal Voice/

■好きなシーンを読みたい
「実物を手に取ってページを捲る感覚が好きだから。すぐに読めて、好きなシーンから何度も読み返しやすいから」(高3/東京都/むるふぃ/女子)

「自分が感動できたと感じた本を置いておくだけでストーリーがフラッシュバックして再度新鮮な感情を得られるから」(高3/神奈川県/まさβ/男子)

「自己啓発本は、忘れた頃に読み返したくなるから持っておきたい。小説は、図書館で借りることが多いが、人気本新作等は本屋で購入している」(高2/岐阜県/みみこ/女子)

■いつでも手に取れるようにしたい
「好きなマンガは現物として持っておきたい。いつでも手に取って読むことができる!初回限定版や店舗購入特典があるからそれ目当てだったりするね(*^^*)」(高2/東京都/瑞希/女子)

「普段お金を使わないからお金を使う時は大切なもので長く読むものに使いたいから」(高3/愛知県/みい/女子)

「小説は自分だけの世界を構築し、没入できて現実から逃げられる手段なので、その材料を目の届く所に置いて安心したいから。自己啓発本、ビジネス書は理想の自分に近づくためのモチベにしたいから」(高3/長野県/みみみ/女子)

本をインテリアとしても楽しみたいJKDK

次に多かったのが「読んだ本をずらっと並べたい」「本をインテリアとしても楽しみたい」というコメント。

「読んだ本が目に見えるところに並んでいると読んだことが可視化されて嬉しいから。マンガとかだとシリーズで買ったら背表紙の絵が続いてることがあるから」(高3/岡山県/りんご/女子)、「本棚に並んでる眺めがいいよね」(高3/福井県/かっつー/男子)
など、ずらっと並べてみると、所有欲や達成欲が満たされそう~。

ほかにも、「自分が読んだ本で、本屋さんのように作者を50音順で綺麗に並べることがすきで、もっと読んで本を増やしたいと思うから」(高3/山形県/のの/女子)、「本が多くなってくると本屋みたいになってちょっと嬉しくなる」(高2/千葉県/メロンアイス/女子)、「自分の家を本屋さんのようにするのが夢だから!」(高3/東京都/SRKR/男子)など、本屋さんのようなインテリアへのあこがれを書いてくれたJKDKもたくさん!

本好きの夢「本屋に住みたい!」をちょっとだけかなえられる、現物にはそんな良さもあるのかも。
 

\「インテリア・所有欲を満たせる」派のReal Voice/

■表紙がおしゃれ
「小説は表紙も綺麗で部屋に飾ってもオシャレだから」(高2/群馬県/Mちゃん/女子)

「部屋に置いとくとインテリアにもなる!コミックはイラストがきれいな物が好き。何度も読み返したくなる!」(高1/大阪府/ゆう雲/女子)

「図書室とかアプリとかで話を把握して好きだと思ったやつだけ現物を買ってずらーって並べると本当に気持ちいいし可愛い!あと絶対完結してるマンガしか買わないっていうこだわりがあります。また、小説は好きな作家さん(住野よるさん)の本は文庫じゃなくて大きいやつを買って並べて何回も読んでます。雑誌は絶対現物を買いたい!ツヤ感とかが大好きだし、ふとした寝る前とかに読みたいから買います」(高3/東京都/みみ/女子)

■たくさん並べたい
「壮観だなと感じる事や現物という気持ちよさがある」(高1/東京都/kaz/男子)

「シリーズ物の小説とか、無料アプリでよんで特に気に入った作品とかは手元に置いておきたい」(高3/京都府/豚骨丼/男子)

「好きなシリーズは集めて、全部並んであることで満足感を得たい」(高1/福岡県/おこめ/女子)

「読書が好きだから、本があるだけで何か幸せな気持ちになるから。好きなタレントさんが表紙を飾っている雑誌などは欲しいなと思う」(高3/兵庫県/あおりんご/女子)

紙ならではの感覚を楽しみたい

「本のにおいが好きで、たまににおいを嗅ぐとやっぱり本って良いなって思うから」(高3/高知県/ライム/女子)、「手元にあるといつでも読めてうれしいし紙の質感、におい、手に取るから読んでいることを実感できるのが本当に好きだから」(高1/高知県/ぅゎゎ/女子)など、紙ならではの感覚も重要ポイント。

2022年8月に発表した「高校生のアルバイト調査2022」で、書店は「やってみたいアルバイト」第3位にランクインしてたけど、自由回答でも「書店の紙のにおいが好き!」って子、ちらほらいたなあ。

紙の手触りや素材感、ページをめくる音、印刷のにおい、写真やイラストの発色など、五感(味覚はあるかな…)を刺激される読書体験ができるのはやっぱり紙だよね。

紙の本は情報だけじゃなくて、その周りから得られる感覚も楽しみたいJKDKが多いのかも。

ほかにも「ファッション雑誌は切り抜いて好きな写真をスクラップブックにしてるから!活字はスマホで読んだら目が痛くなるから!」(高2/福岡県/nin/女子)、「自分のお気に入りの小説は、手でページをめくって終わりに近づくのを感じながら読み進めたいから」(高1/福島県/ホワイトタイガーの赤ちゃん/女子)、「ビジネス系は本に書き込みたい」(高3/千葉県/ゆう/女子)など、の声も。

ファッション誌や芸能誌=切り取って保存、小説=手でめくって残りまでのボリュームや展開を想像、ビジネス誌=書き込みや付箋で勉強したい、マンガは見開きページを楽しみたい、などジャンルによって紙媒体でやりたいことの違いも出ていたよ。

\「紙ならではの感覚を楽しみたい」派のReal Voice/

■においや素材感、めくる動作が好き
「実際に手にとるほうが好き。読み終わったあとに表紙を見て感傷にひたれる。友達にも貸しやすい。紙やインクのにおいが好き」(高2/北海道/みいぬ/女子)

「本の重みを感じながら読むほうが自分に合っていると思ったから」(高3/東京都/YT/男子)

「マンガは紙の方が距離感みたいなのが近い気がして現物を買って読む良さがある!雑誌も細かいところまでみたいから現物がいい!」(高2/宮城県/ぱせり/女子)

「なんとなく活字は手元でページをめくりながら読みたいから」(高3/愛知県/NY/男子)

「次のページをめくるワクワク感が好きだから!」(高3/大阪府/にこ/女子)

■進捗が見える
「紙で手に取ってページの残りがどのくらいかなどから展開を考えるのが楽しいから」(高2/長崎県/ざくろ/女子)

「マンガや小説を手元に残しておきたい。現物の方が物語が進むごとにページが進むから進んでる感がある。背表紙のならんでる感じが好き」(高2/愛知県/クラウン♪ア/女子)

「紙媒体だと、最後のページまでの厚みがあって、あと少しで終わるというのがわかるから。ミステリーとかで、ペラペラとめくればすぐ該当箇所が読み直せるから」(高3/福岡県/かふぇらて/女子)


■付箋・書き込み・切り抜きをしたい
「好きな作家さんの小説を本棚に並べたいから!小説の中で出てきた言葉で自分がいいなと思ったり気になったりした言葉に付箋を貼って次に読んだ時にどう感じたかの違いを楽しみたいから!」(高3/徳島県/らうぴぴ/女子)

「参考書、専門書、小説がメインになるけど付箋とかインデックス貼っておいておくと調べる手間が省けて楽になるから」(高3/京都府/ベルヌーイの定理/男子)

「電子で小説を読むと目が疲れてしまうから。電子書籍にはない紙をめくる感じも好き。雑誌はジャニーズ雑誌をよく買うのですが、やっぱり紙だと好きなカットとかも切って残しておけるので紙の方が好き」(高3/三重県/ぴんく/女子)

「推しとか出てたら1冊は保存用、1冊は切り抜きしたりして何回も見ることができるから!」(高3/沖縄県/まつちゆん/女子)

■マンガの見開きコマや特典を楽しみたい
「マンガは見開きで大きなコマの時もあるから。小説は紙面のよさがある」(高3/東京都/さん/女子)

「現物の単行本だと、特典が付いてきたり、作者のオマケイラストみたいなものも載っていたりするから」(高1/岐阜県/マウマウ@/男子)

「マンガで見開きのページがネットだと途切れてしまって楽しめないから」(高2/岐阜県/みこと/女子)

スマホで読書は疲れる派も

紙の良さでもう一つ上がるのが「目にやさしい」派。

娯楽や勉強でスマホを見る時間が長い高校生、本も電子で読むと疲れるという声もありました。

なかでも「小説は読むのが遅くて、スマホの充電がすぐ無くなってしまうから」(高2/北海道/まいたん/女子)、「スマホの画面に映る活字では物語に没頭できないから」(高3/大阪府/ケイスケ/男子)のように、読むのに時間を要する小説はWEBだとしんどい…と思っているみたい。

ほかには「朝読書があるけどスマホはNG」などの声もありました。

\「目にやさしい」派のReal Voice/

■目が疲れる
「何回も読みたいから。夜に読むのでスマホだと目が痛くなる」(高3/神奈川県/ゆゆ/女子)

「長い時間読むものの場合紙媒体でないと目が痛くなる」(高3/栃木県/ちくわ/女子)

「手でめくる感触が好きだし、一番長い時間読む小説はブルーライトが強いと辛いから」(高2/岐阜県/ほのか/女子)

「デジタルよりもアナログの方が実際に読んでいる感じがするから。また、デジタルは目が悪くなりやすいかなと感じているから」(高2/高知県/おもち/女子)


■スマホNG・充電がなくなる
「Web版だと削除されて読めなくなることがあるけど紙ならなくなることはないから。紙の方が目が疲れないから」(高3/東京都/Coco/女子)

「充電など気にする必要がないからいつまでも読み進められる」(高2/埼玉県/Ih/男子)

「学校ではスマホ使用ができないから」(高2/佐賀県/とまと/女子)

「単行本は自分で買って手に持たないと読む気がしないから。学校の朝時間にスマホは使えないから」(高2/山形県/つる/女子)

媒体の選び方にも「推し活」の影響あり?

興味深いのは「貸し借りができる」と回答してくれた高校生たち。

2022年6月に公開した「高校生のお小遣い調査2022」でも「推し活」にお金を使っているJKDKが結構いたけど、読書の媒体選びにも推し活の気配!

「友達におすすめしてすぐに貸すため。マンガは紙で読みたいから」(高2/熊本県/maki/女子)
「好きな作家さんの小説は手元に置いておきたいから。また、後輩や友達に貸すことによって布教ができるから」(高3/大阪府/メイ/女子)
のように、自分の好きなものに共感してほしい、布教したいというコメントが。

好きなものをシェアする前提で現物で買う、という行動が読書でも見て取れたよ。

\「貸し借りしやすい」派のReal Voice/

■貸し借り・布教ができる
「おもしろいと思った時に人に貸せるから。ページをめくって物語を読んでいくのが楽しいから」(高1/東京都/tq1chi/男子)

「いろんなジャンルの本を現物として持っていれば、おすすめの本を友達と交換して読める」(高3/埼玉県/にゃん/女子)

「気に入ったものを棚に並べて、読みたい時に読める形にしたいし、友達におすすめしたい時に書籍だと貸すこともできるから」(高2/北海道/なっち/女子)

「また読みたくなるしお気に入りの物語はほかの人に貸したりして共有したいから!」(高2/千葉県/太宰/女子)

「人に貸せるし、コレクションした時の達成感が高いから」(高3/神奈川県/そちゃ/男子)
\高校生の『読書実態アンケート2022』まとめ/

from スタサプ編集部(編集長) MIKA


現役高校生は活字離れしていて動画好き――そんな大人の思い込みを覆す結果となった今回の調査で判明したもうひとつの事実は「意外と本を購入する高校生」の多さ。

みんな、スマホで読んでるのかな?と思いきや「電子書籍は目が疲れる」(高1男子/北海道)という理由から多くの高校生が「現物志向」である様子も伝わってきたよ。

さらにおもしろいのは「自分のモチベUPを意識」して敢えて現物を購入している声が多いこと。


「自分の読んだ小説を本棚に並べて達成感を味わいたい」(高1女子/秋田県)

「自己啓発本は忘れたころに読んで内容を再確認できる」(高3男子/兵庫県)

「好きな著者の本集めはうれしいし、本棚に並べると優越感に浸れる」(高1女子/和歌山県)


ジャンル別の傾向として、小説はインテリア要素、雑誌は推し活、自己啓発は繰り返し読むため…という特徴がありました(マンガやニュースはスマホで読む傾向が高め)。

読書中は物語に没頭して「リフレッシュ」しながら、紙ならではの「質感」「におい」「めくるわくわく感」を堪能しつつ、読後は部屋に飾って気持ちを上げる…。

無料で読めるものも多い中、買うからには「現物をとことん味わい尽くす」のが今の高校生の読書の流儀みたい。

読書の実態、引き続き調査していくよ~!

以上、高校生の『読書実態アンケート2022』でしたー!

高校生のみんなが意外としっかり本を読んでいる&紙の現物を楽しんでいる様子お届けしました★

引き続き、調査してほしいことがあったらフォロワーアンケートなどで編集部に教えてね!


 

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