10代だって声を挙げたい! 「10代」と「政治」をつなぐ動き
選挙権はないけれど、自分たちの生活や国のあり方について考えたり、意見を発信したい――そんな10代の声を大人に届けたり、10代の政治への関心を高めようとする動きが活発化している。19歳以下での模擬選挙や、10代の学生と政治家との議論の場づくりなど、注目の活動を紹介する。
■10代のネット疑似選挙「Teen's Opinion」
福岡県在住の高校生・吉田拓巳さんが中心となって作った「10代の、10代による、10代のための疑似選挙サイト」。2012年12月の衆議院議員選挙をきっかけに、年齢制限なしで参加できる政治に関する議論の場と、10代以下限定で支持政党を投票する模擬選挙の場が開設された。衆院選の模擬投票と併せて寄せられたコメントは、10代の熱い思いが伝わってくるものばかり。なお、議論への参加や投票には、Facebookアカウントが必須だ。
■未成年“模擬”選挙
「模擬選挙推進ネットワーク」が2003年から行っている、学校やクラス単位で行う模擬投票と、個人がWebから投票する方法を用いた19歳以下の模擬選挙。2012年12月に行われた衆議院議員選挙では、全国の小学校から大学までの29校での模擬選挙と、地域の児童館やWebでの投票を加えて6075票(うち有効投票数5721票)を集めた。国政選挙だけでなく、市長選挙をはじめとした自治体の首長選挙でも実施されている。
■僕らの一歩が日本を変える。
「10代の政治関心の向上、および政治参加の拡大」を目指して、2012年、当時高校3年生だった青木大和さんが仲間を募って設立した団体。高校生100人と国会議員が国会で議論するイベントなど行っている。2012年12月の衆議院議員選挙では、全国の高校生約1000人に「もしあなたが総理大臣だったら?」と街頭で質問し、その結果をブログで発信した。
「政治」というと、とっつきにくさを感じてしまうかもしれないが、「高校の授業料無償化」「消費税増税」など、自分たちの生活に大きくかかわるテーマは多い。さらに、選挙権を得られる年齢を18歳に引き下げる議論が行われている今、高校生にとって「政治」は決して遠いものではない。
7月には、参議院議員選挙が実施される。それに伴い、今回紹介した取り組みも活発化してくるだろう。同世代の考えを知るチャンスとして、また、自分たちの未来を考える第一歩として、活用してみてはどうだろうか。
なお、今の日本の課題や、それに対する各党の方針、日々の政治の動きは以下のサイトでも確認できる。参考にしてみよう。
・Yahoo!みんなの政治
・日本政治.com