現在は札幌市東区の地域振興課の職員として、区内青少年育成委員等の活動支援や、地域の方と共同して成人式等の行事企画・運営に携わっています。慣れ親しんだ地元で地域貢献がしたいと思い公務員を目指しましたが、同時に多様な業務を経験したいとも考えていました。実際に今は、地域行事に深く関わりながら様々な仕事が経験できています。その中で、携わった行事を終えて、参加した方々から好評をいただいたときは、大きなやりがいを感じます。業務において意識していることはコミュニケーションです。行事運営をはじめ、地域住民の方々と接する際は、来庁された理由など、相手の話を十分に聞き、常に適切な回答ができるように心がけています。
私は、漠然と公務員を目指していたので、基礎的な法律を勉強をすることを目的に札幌大学法学部(現:法学専攻)へ進学しました。公務員は法令順守が徹底される職業であるため、大学の授業で法律の読解力を身につけると強みになると考えたからです。実際に授業を通じて法的思考力の知識を学ぶことができ、今の仕事でも、この業務はどの法律を根拠に行われているか意識できるようになっています。また、地方自治に関する授業にも積極的に参加しました。研究発表会のために発表準備をする際には、ゼミの生徒同士で意見を出し合うなど、現在、携わっている行事の企画・運営につながる貴重な経験をすることができました。
私は公務員を目指すにあたって、市役所や区役所、裁判所などの公的機関に行くなど、地方公務員のいろいろな仕事を実際に見るようにしました。インターネットや本で調べただけでは、仕事の具体的なイメージが湧かなかったため行動してみたのです。結果として、自分が働いたときの想像ができ、勉強のモチベーションが向上しました。また、市役所では住民の方をはじめ、さまざまな人と良好な関係を築く必要があります。そのためにも、円滑なコミュニケーションは欠かせません。みなさんも自身の経験や性格から、得意・不得意があると思いますが、自己分析をしながら、本当に働いてみたい業界・分野を目指して挑戦することが大切だと思います。
札幌市役所 勤務/地域共創学群 人間社会学域 法学専攻卒(旧:法学部 法学科)卒/2014年 卒/慣れ親しんだ地域への貢献を目指して地方公務員を目指した鈴木さん。「福祉や地域振興、経済観光、都市計画など、市役所には多くの分野にわたる業務があるため、これからもさまざまな仕事を経験し、札幌市に貢献していきたい」と話す。また学生時代の思い出に学園祭を挙げ、「ゼミで飲食店を出店したのですが、物品の準備から業務の役割分担など、学生同士で意見を出し合えたことも今振り返ると貴重な経験です」という。