勤務する高等学校で3年生を担任しています。家庭科の専門学科があるため、服飾系の授業をもって洋服や和服も教えています。大学での学びが仕事に生かされていると感じるのは、特にゼミの活動で身につけた力です。先生方にサポートいただきながらテーマ設定から作品作りまでの流れを徹底して行ってきたため、課題の発見力や課題解決能力を身につけることができました。それは教育現場でも求められる能力で、自分自身の学びの経験が、授業の組み立てや進行に大いに役立っていると感じます。そして子どもたちと共に学校生活を送る中で、小さな事でも変化を感じた時、表情やリアクションに成長を感じた時、この仕事に就いている幸せを感じます。
高校時代からぼんやりと家庭科の教員をめざしていました。真剣に免許状取得を考えはじめたのは、特別支援学校の実習に行ったことがきっかけです。その後、週2回中学校でのボランティア活動を始め、生徒に寄り添えるような教員になりたいと気持ちが固まりました。実は元々料理は好きだったのですが、服飾に関する知識はありませんでした。だからこそ大学で得意にしたい!どちらもできるようになりたい!と考え、服飾美術学科に進んだ経緯があります。専門分野を持つ先生方からの手厚いご指導、共に学ぶ仲間たちとの協力、ボランティアで関わる人々。たくさんの関わりの中で日々刺激を受けた大学生活は、得るものがとても多かったと思います。
夢だった家庭科教諭に就いた今の目標は、より多くの子どもたちの成長に関わりサポートしていくことです。そのために自分の授業力の向上や、家庭科という側面から社会を見る目を養うことも必要だと考えています。教員はとても忙しい仕事ですが、その分得るものも多く、充実した毎日を過ごしています。そうした仕事の楽しさや教育に関わることの魅力を、多くの方に伝えていくのも私たち教員の役割なのかもしれないと感じています。
神奈川県公立高等学校 勤務/家政学部 服飾美術学科/2017年卒/「就職した今でも、自分の知識や技術が足りないと感じる時には大学の先生を頼りアドバイスをいただいたりしているんですよ!」。東京家政大学は、先生と学生が卒業後もつながり一緒に成長していける関係が築けるとK.H.さん。