患者さんから感謝のお言葉をいただけた時や、笑顔で元気に退院する姿を見た時、「この仕事をやっていてよかった」と感じます。また、患者さんに適切な看護を行うには、信頼関係を結ぶことが必要不可欠となります。看護師として、また一人の人間として、それぞれの患者さんが抱える思いと苦しみに寄り添うことが大切です。働き始めた時はとまどうことも多くありましたが、最近では病室へ行くと患者さんが笑顔で私の名前を呼んでくれるようになりました。「私のことを信頼してくれているんだな」と感じ、非常に嬉しく思います。
宝塚大学では、医療や看護に関する知識・技術はもちろん、実習を通して患者さんとの関わり方、現場の連携や看護師の動きなどを深く学ぶことができました。大学時代に学んだすべてのことが、現在の仕事の基礎力となっています。また、宝塚大学ならではの特長である、芸術と看護をかけあわせた学びは、視野を広げるきっかけになりました。病院でのアルバイトも経験し、働く中で目標となる先輩看護師にも出会うことができました。
「何のために看護師になりたいのか」にしっかり向き合い、自分なりの考えを持つことが、学ぶ上でも、働き始めた際も重要となります。とは言っても、考えは常に揺れ動くものです。迷った時は逆に、「自分が一番したくないこと」を考えることで、「本当にしたいこと」が見えてくるかも知れません。ぜひ自分と向き合い、自分のことを裏切らない選択をしてください。その選択が何かを真剣に取り組む際や、社会に出て働く時の大きな支えとなります。
大阪府済生会中津病院/看護師/看護学部 看護学科/2022年卒