トヨタ自動車でクルマのエクステリアデザインを担当しています。デザイナーと相談しながらエクステリアの形を提案し、自分がデザインした形が製品化されるのが一番の魅力です。自分が携わったプロジェクトが初めて世に出たときの感動は、今も忘れられません。モデル制作をしていたものが製品になってディーラーに並んでいるのを見たときは、「自分が作ったんだ」と改めて実感しました。また、現場で使うソフトや技術はゼロからのスタートだったので、最初はみんなに追いつくのが大変でした。でも、職場の先輩方に教えていただきながら仕事をして乗り越えてきたからこそ、今があると思っています。
トライデントでは授業の課題を発表し、学生同士が意見を交わす場が多くありました。学校での課題制作を通して、自分の考えを相手に伝える経験を積むことができました。仕事の現場ではデザイナーと形の検討をする機会が多々あります。そこでは自分の意見を話す場が多く、学生時代の経験がとても活きていると思っています。在学時は海外留学制度を利用して、オーストラリアの大学に短期留学をしました。初めての海外生活と他国の文化に触れて視野が広がりました。
仕事では、当然のことながら一つのプロジェクトに何人もの人が関わります。将来はそのプロジェクト全体を統括するプロジェクトリーダーになるのが目標です。そして、日本を飛び出して海外の拠点で働きたいと思っています。その目標に向けていまは実力をつけていこうと日々、努力を重ねているところです。
トヨタ自動車株式会社勤務/総合デザイン学科 CGデザインコース/2019年卒/トライデントデザイン専門学校のCGデザインコースを卒業後、トヨタ自動車株式会社に入社。クルマのエクステリアのデザインを担当。入社時は、仕事で使うソフトを覚えるのに苦心したというが、先輩のサポートを受けながらスキルを磨いてきた。クルマ業界への就職を目指す高校生に向けて、「仕事では経験と知識が大切になってくるので、学生のうちに視野を広げていろいろなことにチャレンジしてみてください」という。