園内には、学童寮や低学年寮があり、児童館のような取り組みや地域の子ども家庭支援事業として、ショートステイ事業も実施しています。その中で、家庭での養育が困難な児童(1歳以上18歳未満)の成長、自立支援や、卒園後のアフターケアなどをしています。その他にも子ども達が生活している場所なので、料理や掃除などの家事をしたり、保護者として学校の面談や行事に行ったりと様々です。この職業は複数の職員が一つのチームとなり子ども達の支援を行います。統一した支援を行わなければ子どもや親、関係機関からの信頼は得られません。そのため、日頃からコミュニケーションをとり、細かいことでも情報共有することを大切にしています。
学生時代は毎日14時半には授業が終わるので、バイトの時間もしっかり確保できました。専門学校に通いながら約2年間保育園で保育補助のバイトをしていて、学校の保育園実習が近くなると、子ども達の前で紙芝居を読む練習をさせてもらったり良い経験をさせてもらいました。学校の施設実習では、児童養護施設に就職したい思いが強かったので、希望していたのですが、先生からの勧めで障害児入所施設へ実習に行ったことで、障害を持っている子や衝動性が高い子への環境設定の大切さを学ぶことができました。
この仕事はメンタル的にも体力的にも大変な部分はありますが、やりがいは他の職種よりも感じられると思います。普段の勤務は基本的に1人ですが複数人のチームで働くことが多いため、協調性や臨機応変に対応する力が求められます。学校選びでは、オープンキャンパスのみだと概要を聞くことしかできないので、個別相談などに参加して、細かい内容も聞くことが大切だと思います。可能であれば在校生にも話を聞けるとよいでしょう。入学してから「あれ、思っていたのと違った」とならないようにしっかりと悩んで選ぶことが大切だと思います。
社会福祉法人 六踏園 調布学園/保育福祉科 昼間コース/2020年卒/小学校の頃から年下の面倒を見るのが好きで、高校に入学してから保育士の資格を取ろうと決めた池田さん。保育園か児童養護施設で就職を迷っていましたが1歳から18歳、さらにその後のアフターケアがあり、長いスパンで子どもの成長を近くで感じることができること、施設見学会の際に、子どもや職員の方々と一緒に昼食を食べている時の雰囲気がとてもよかったことで、今の職場を選んだとのことです。※児童養護施設とは、事故や災害などにより保護者がいない子どもや、虐待や育児放棄が原因で安定した生活環境の確保が必要な子どもなどが入所できる施設です。