現在、アシスタントとしてシャンプーやシェービング、ブローなどを担当。セミナーに参加しながらカット技術の向上に努め、理容師デビューの準備をしています。理容師としての一番の魅力は、自分の技術でお客様の笑顔を作り出せるところです。一人ひとり異なる要望に応え、多くのお客様を笑顔にするために、新しい技術を取り入れ、試行錯誤しながら自分だけの表現方法を磨いています。理容師は散髪をするというイメージが強いですが、私はヘアーだけでなく服装も含めたトータルコーディネートを発信できる理容師をめざしています。様々な分野の方とつながりながら感性を磨き、型にはまらない表現をしていきたいです。
理想とする理容師になるためには、どのように自分を導いて、何をやっておかないといけないのかを常に考えていました。将来のビジョンを見つけることができたきっかけの一つが古着屋さんと共同でポスターを制作したこと。世界観の設定から小道具の作成、その世界観に合うヘアアレンジの創作を手がけました。トータルコーディネートを発信する理容師というビジョンにたどり着けたのは、理容師としての知識・技術はもちろん、「何かをしたい」という思いに寄り添い古着屋さんを紹介してくださった先生のおかげです。理容室のカルチャーやプロとしての考え方についても面白く指導していただいたので、興味をもって学び続けることができました。
どんな仕事にも楽しさ、苦しさはありますが、ずっと好きでいる自信があるか自分に問うようにしてみてください。私は将来に向かって自分のやり方を考えることが楽しく、考えるだけでもワクワクしていたので、それがモチベーションになりました。また、広島県理容美容専門学校の先生方は学生の「学びたい」「見てみたい」という気持ちに真剣に応えてくれます。こうした環境を生かしてどんどん行動してください。アートを見て感性を磨いたり、学外の方と触れ合うことで理容業界だけではない視野や考え方を広げることもできます。美容師に比べて理容師をめざす人は多くないかもしれませんが、この仕事の可能性をもっと広げていきたいと思います。
Hair Salon TAIYO 勤務/理容科 卒/2024年卒/将来のことを考え始めたのは中学生のころ。通っていた理容室で髪型やヘアカラーで人の印象を変えられることを知り、関心を持ったという森岡さん。「印象が変わるだけで、人は笑顔になれるし、自分自身を好きにもなれます。その瞬間を理容師としての技術で作り出せる仕事は他にはないと思いました」。高校の進路ガイダンスで広島県理容美容専門学校の方と話をした際に、「少人数でマンツーマンならスキルアップができる」と実感。友人や先輩、先生をはじめ学外の人との人脈を広げながら自分のビジョンを見つけ、就職した現在もそのビジョンの発展に向けて歩み続けている。