医療事務として、総合病院の受付や会計の補助、カルテ運びなどを行っています。患者様に顔と名前を覚えて頂いた時や、患者様が笑顔でお帰りになるのを目にした時に、この仕事のやりがいを感じます。専門学校で学んだビジネスマナーや電話応対はとても役に立っています。きちんとした対応をして患者様に安心して頂くことも、医療事務の大切な務め。私が働いている総合病院は、ご高齢の患者様が多いので、大きな声ではっきり、ゆっくりご対応するようにしています。相手のお話が聞き取れなかった時は、もう一度お伺いしてミスを防ぎます。すべて在学中に先生方から教えて頂いたこと。いつも意識しながら患者様と接するようにしています。
母の友人に看護師をしている方がいました。高校生になり進路について悩んでいた時、その方から「大変なこともたくさんあるけれど、病気の人を治したり、元気づけたりすることができる、やりがいの大きい仕事だよ」というお話を伺ったんです。もともと理系の勉強が好きで、人の役に立てるような仕事に就きたいと思っていたので、看護系の大学に進学。でも自分が学びたかった分野を学べず、半年で中退してしまいました。それでも、医療系の仕事に就きたい気持ちは変わらず、医療事務の仕事に興味を持ちました。医療事務は患者様のお役に立つこともでき、将来的にも仕事と家庭を両立しながら、安定して長く働けることが魅力だと思いました。
今はまだ先輩方に助けて頂くことも多く、任せられる業務も限られています。受付では患者様から受け取った問診票を見たり、実際に症状をお聞きしたりして、適切な科にご案内するのですが、以前患者様にご迷惑をかけてしまったことがありました。焦りと緊張から症状をしっかり確認せずに、間違えた科にご案内してしまったんです。そういったミスがないように、今は細かく症状をヒアリングしたり、先輩方の案内の仕方や言い回し等をよく聞いてメモを取ったりしています。これから日々努力しながら経験を積み重ねて、早く在学中に学んだレセプト業務等も任せて頂けるような、一人前の医療人へと成長することが目標です。
医療法人社団協友会 柏厚生総合病院 勤務/医療秘書科 小児クラークコース/2015年3月卒/高校卒業後に入学した看護系の大学では、学びたい分野を学べず、座学が多いため実技的なことを身につけることができなかった。中退後に医療事務に興味を持ち、在学中に10を超える資格を取得できることや、就職先の多さ、実習等が豊富なカリキュラムに惹かれ、大宮医療秘書福祉専門学校を選んだ。学生時代はビジネスマナー、電話応対、患者対応、言葉遣いからお辞儀の角度に至るまで、細かく指導を受けたと振り返る邑楽さん。総合病院の医療事務として働く今も、学校で学んだことを常に意識しているそう。